新年明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、全国津々浦々でご活躍中の組合員の皆様並びにJFグループの皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨今の漁業経営は漁業者の自助努力を超えた様々な要因により、甚大な影響を受けており、JFグループの経営も益々の困難を余儀なくされております。このような時こそ、歴史と伝統により培われたJFグループの力を結集し、総力を挙げて難局を乗り越えていかなければならない、と決意を新たにするところです。
特に、燃油高騰による漁業経営危機は一層深刻化しております。そのため昨年12月13日にはJFグループによる「漁業経営危機突破!全国漁業代表者集会」を開き、漁業生産の継続と経営を維持するための緊急対策を政府に強く求め、大型の基金設置が方向づけられたところです。
また、経営不振JF対策については、赤字が累積している経営不振JFをこのまま放置すれば、組合員ばかりでなく、優良JF、地域社会にも大きな影響を及ぼしかねない、との観点から引き続き取り組んでまいります。
さらに、漁業生産の担い手となる経営体の育成・確保のため、収入の減少による経営への影響を緩和するセーフティネットとしてJFグループが長年にわたって要求してきた新たな漁業経営安定対策事業が2008年度予算の概算要求で認められ実現の運びとなりました。今後はこの制度の更なる充実を図り、所得の安定的な確保により漁業者が安心して漁業を営むことができるよう、全力で取り組む所存であります。
漁村全体の活性化方策としては、中期的視点での主な課題と展望を明らかにするとともに、対応の方向と政策支援のあり方について「経費を吸収しうる価格形成の実現」「生産の中心となる担い手の育成・確保と多様な担い手による漁業・漁村の活性化」などの提言を行うこととしております。
加えて、様々に変化する経済・社会情勢の中でそれぞれの施策を実現していくためには、浜の声と力を結集し、JFグループをあげて水産政治力の強化を図ることが不可欠であることから、昨年の参議院議員選挙においてオール水産で得た10万票を超えるご支援を重く受け止め、今後、大きな力として活用していきたいと存じます。
JF全漁連と致しましては、JFグループの皆様をはじめ社会からも信頼される組織となるよう役職員一丸となって、なお一層の努力を重ねてまいる所存であります。
この1年が、皆様方にとり良い年でありますよう祈念し、操業の安全と一層のご繁栄・ご健勝をお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。 |