年頭のごあいさつ
全国共済水産業協同組合連合会 代表理事会長 鎌田 光夫
鎌田 光夫

新医療共済をバネに目標達成へ

けましておめでとうございます。皆様方には、日頃からJF共済事業にご理解とご尽力を賜り心より感謝申し上げます。年頭にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。
 はじめに、甚大な被害をもたらした東日本大震災から、早3年が経過しようとしておりますが、復興にはなお道半ばにあり、共水連といたしましても、引き続き、被災地JFの業務機能の復旧を支援するとともに、この震災を風化させることのないよう、使命・役割をしっかり果たしてまいりたいと存じます。
 さて、JF共済を取り巻く環境は、「アベノミクス」により景気回復期待の高まりはあるものの、急激な円安による燃油高騰と長期にわたる魚価安、原発事故による風評被害、また、TPP交渉参加への懸念など、先行き不透明で相変わらず厳しい状況が続いています。
 こうした中、平成25年度はJF共済3か年計画の最終年度として、引き続き、事業量目標の必達による保有契約量の維持・回復を基本方針とした事業展開をすすめ、各JFにおいても事業量目標の達成に向け精力的な共済推進活動に取り組んでいただいており、基幹種目の生命共済「チョコー」において、昨年10月に投入いたしました新医療共済・匠が好評を得、順調に推移しており、今後、実績の積み増しが大いに期待されるところとなっております。
 さらに、年度末に向けた強力な推進活動により、生活総合共済「くらし」を含め、最重要課題であります長期共済の目標達成に最大限の努力を図ってまいりたい、と考えております。
 また、平成24年度を初年度とする3ヵ年の増資計画をすすめているところでありますが、非常に厳しい事業環境の中、増資目標額の90%以上ものお引受をいただき、さらには、各準備金の充実強化と併せ、新基準で600%を超えるソルベンシー・マージン比率を確保することができました。会員各位には特段のご理解とご尽力をいただきましたことに、厚くお礼を申し上げます。
 共水連といたしましては事業量目標の必達、さらには、東日本大震災への対応はもちろんではありますが、マネジメント改革の推進や、引き続き経営の健全性にむけた増資、漁業者ねんきんの改善措置の検討などの諸課題につきましても、お力添えをいただきながら、順次、強力にすすめてまいる所存であります。
 皆様方には、倍旧のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
全国漁業共済組合連合会 会長理事 西田 晴征
西田 晴征

「ぎょさい」と「積立ぷらす」のより一層の普遍的加入を目指して

国の漁村の皆様、明けましておめでとうございます。新春にあたり、皆様の本年のご多幸を心よりご祈念申しあげます。
 わが国の経済にはようやく明るい兆しが見えてきたようですが、漁業・養殖業は、魚価の低迷や燃油・飼料の高騰が続いており、また台風・赤潮等の自然災害による漁業被害、原発事故の放射性物質の風評による水産物消費や輸出への影響といった様々な問題を抱え、大変厳しい状況に置かれています。
 このような中、「ぎょさい」と「漁業収入安定対策事業」は、漁業経営の安定を目的とする重要施策として、国の水産施策の柱の一つに位置づけられているところです。
 私ども漁業共済団体では、平成23年度から「漁業収入安定対策事業」の実施に合わせて、普及推進全国運動『ぎょさいでぷらす!安心経営』を展開しており、系統各団体や行政庁と連携しつつ、組織を挙げて「ぎょさい」と「積立ぷらす」の普遍的な加入と定着を目指して取り組んで参りました。
 その結果、運動2年目の平成24年度の加入実績は共済金額5,026億円となり、制度発足以来初めて5,000億円を突破することができました。また、今年度上半期においても、共済金額2,786億円(前年度同期比60億円増)の加入をいただいたところです。
 こうした成果を上げることができましたのも、漁業に携わる皆様のご理解と関係各位のご支援ご協力の賜物であり、心より御礼を申しあげます。
 3年間にわたって展開してきた普及推進全国運動『ぎょさいでぷらす!安心経営』の締め括りとして、平成25年度目標の共済金額5,500億円、漁業者積立金額175億円の達成に向け、新しい気持ちをもって残り3カ月間の推進活動に力を注いで参ります。
GREETING