平成25年度 事業運営構想
資材 材事業は、漁業生産資材及び生活資材の安定供給に努めている。しかしながら魚価の低迷、燃油価格の高止まりを主要因とする漁家経営収支の悪化から買い控え等が発生し資材需要の低迷が続いており取扱は漸減傾向にある。
平成25年度の取扱推進については、既存資材の利用促進及び未利用資材と新商品の開拓を図り、漁業の動向並びに流通・市況等を的確に把握して価格の抑制と安定供給に努めて参りたい。

推進事項

  1. 未利用資材の開拓
  2. 価格の抑制と安定供給
  3. 制度資金による舶用機器類等の系統全利用推進
  4. 餌飼料類の取扱推進
  5. 天然石鹸の普及推進
  6. シェルナ-ス(魚礁)の取扱推進
  7. 舶用飲料水の取扱推進
  8. 情報の収集と提供
  9. 適正在庫の保持
販売事業
殖魚の主力であるカンパチは、全国的に産地在庫が逼迫した昨年の状況から一変し、市場需要量を産地在庫が大幅に上回り浜相場が下落している状況となっている。取扱量については前年並みを維持するものの、今後とも魚価については弱含みで推移するものと思われ、その対策として既存の販売先に対し取り扱い実績を活かした営業展開を図るとともに、漁業者と連携した新たな市場の開拓をおこない取扱量の確保に努めて参りたい。
また、養殖漁家は、依然として餌飼料の高値安定が続いており、きびしい経営を強いられている。引き続き安全で安価な餌料確保を図りたい。
鮮魚・活魚については、本年県内産地から韓国に向けての流通ルートを開拓し、出荷をおこない浜値の底支えができた。今後ともこの流通ルートを使い取扱量の確保に努めて参りたい。
養殖種苗の稚アジに関しては、相手先からのオファー数量は多いが、漁模様に影響されるため、新たな仕入れ先の開拓をおこなうとともに、関係先の情報収集をおこない安定的な取り扱いに努めて参りたい。
JF全漁連との事業提携においては、本県内で漁獲される多獲魚の販売や、安全で安価な養殖餌料の供給に努めて参りたい。
平成19年1月にオープンした魚乃里「ぎょれん丸」については、オープン以来県産魚のPR・消費拡大等に取り組み、大きな意義があったものと思慮している。平成24年8月からは、運営を外部に委託し、新たな形での魚食普及活動を今後もおこなって参りたい。

推進事項

  1. JF全漁連との事業提携による取扱推進
  2. いきいき宮崎のさかなブランド確立推進協議会との連携強化
  3. 養殖魚類の高品質化及びブランド化の推進
  4. 活魚・鮮魚、加工品等の取扱推進
  5. 養殖種苗・餌料、加工原料等の安定供給の推進
製氷事業
氷事業は、旋網漁業の漁獲不振とかつお漁船の早期北上に伴う地元鮮魚出荷が低調で、氷の需要は漸減傾向にあり厳しい経営環境下にある。
このような中、本会としては、製氷工場施設の合理化を図り経営改善に努めているところである。
平成25年度は、諸施設の能力を効率的に稼働し、需給の円滑化に努め漁業者の負託に応えて参りたい。

推進事項

  1. 漁期前適正在庫の保有
  2. 員内工場間の需給対策
  3. 合理的運営によるコストの引き下げ
  4. 工場の保安管理と安全対策
利用事業

T.筏整備事業

整備事業は、海上での人命の安全確保のため、膨脹式救命いかだ及びGMDSS関連機器の整備を行っている。
従って、点検整備にあたっては技術を練磨し整備規程を遵守して完全整備に努め、漁船員に対しては緊急時に充分なる対応ができるよう取扱指導を実施して参りたい。

推進事項

  1. 完全整備の遵守
  2. 漁船員に対する取扱指導の徹底
  3. GMDSS関連機器の点検整備

U.職業紹介事業

宮崎県漁業就業者確保育成センター内に設置した「無料職業紹介所」の運営を継続し、漁船員の確保に努めて参りたい。
漁業現場での求人情報の収集
漁業就業希望者からの問い合わせ対応及び求人情報の発信
※4月〜10月の問い合わせ件数42件
MANAGEMENT PLAN