漁業経営の安定に「ぎょさい」と「積立ぷらす」
全国の漁村の皆様、明けましておめでとうございます。
新春にあたり、皆様の本年のご多幸を心よりご祈念申し上げます。 さて、世界及び国内経済の停滞が長引く中で、わが国の漁業・養殖業は、魚価の低迷、燃油・飼料の高止まりなど、大変厳しい状況に直面しています。また、東日本大震災から早や1年9か月が経過し、被災地では漁業・養殖業の再建への取組が進められているものの、本格的な復興再生にはまだ多くの課題を抱えている状況にあります。 このような状況のもと、漁業経営の安定を目的とする重要施策として、平成23年度から「漁業収入安定対策事業」が実施され、24年3月に改定された水産基本計画にも「ぎょさい」と「漁業収入安定対策事業」が水産政策の重要な柱の一つとして位置づけられました。 私ども漁業共済団体は、平成23年度から普及推進運動『ぎょさいでぷらす!安心経営』を展開し、漁業者の皆様が安心して永続的に漁業を継続していけるよう、「ぎょさい」と「積立ぷらす」の普遍的な加入と定着を目指して、系統各団体や行政と連携し組織を挙げた普及推進活動に取り組んでおりますが、平成23年度は制度発足以来最高となる共済金額4,766億円、「積立ぷらす」の漁業者申込積立額133億円の実績を確保し、24年度もそれをさらに上回る加入実績となる見込みです。こうした成果を上げることができましたのも、漁業に携わる皆様のご理解と関係各位のご支援ご協力の賜物であり、心より御礼申し上げます。 一人でも多くの漁業者の方々に「ぎょさい」と「積立ぷらす」を利用していただき、平成24年度の目標として設定した共済金額5,500億円、漁業者積立金額164億円に、実績を少しでも近づけられるよう、引き続き、浜回りや説明会の開催などの普及推進活動の充実強化に取り組んで参ります。 本年も「ぎょさい」と「積立ぷらす」が災害対策はもとより、漁業再生産の確保と漁業経営安定の大きな支えとなり、漁協を核とする将来の漁村づくりにも一層の貢献ができるよう努力して参りますので、皆様の変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
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