年頭のごあいさつ
宮崎県知事 河野 俊嗣
河野 俊嗣
んで新年のお慶びを申し上げます。
県民の皆様には、日頃から県政の推進につきまして温かい御支援、御協力を賜り、心から感謝申し上げます。
昨年は、相次ぐ災害に見舞われた本県が厳しい状況から立ち上がり、将来に向け希望の光を取り戻す「岩戸開き」の年とするため、県内経済の活性化や防災力の強化等に 全力で取り組んでまいりました。
このような中、全国和牛能力共進会における宮崎牛の日本一連覇達成をはじめ、東九州自動車道「須美江〜北川〜延岡間」、「都農〜高鍋間」の前倒しでの開通、WBC日本代表の直前合宿の開催決定など、明るい話題が続き、あたかも<岩戸>が開き、さっと明るい光が差し込んできたような思いがしております。
本年は、こうした良い流れに弾みをつけ、より強く明るい光が降りそそぐような希望の年にしてまいりたいと考えております。
このため、県では「復興から新たな成長へ」を合い言葉に、来年度の重点施策として「地域経済の活性化」や「安全・安心でゆたかな地域づくり」、「新しい時代を切り拓く『成長産業』の育成」に取り組むこととしております。そして、南海トラフ巨大地震対策などの課題に的確に対応しつつ、県内経済の本格的な回復と将来への揺るぎない産業基盤の構築を目指してまいります。
本県水産業におきましては、漁業経営の改善とこれを支える組織体制の強化が最重要の課題であると認識しております。まず、経営改善につきましては「資源回復」と「収益性の向上」を施策の柱に掲げ、日向灘沿岸の水産資源の維持・回復、収支バランスを考慮した合理的な操業・生産の推進、魚価向上や水産物消費拡大のための流通改善等に繋がる取組を積極的に進めているところであります。
また、関係市町や団体と連携しながら、漁協をはじめとする漁協系統の基盤強化や水産物の販売体制の強化にも取り組んでいるところであり、今後着実な進展を図っていくためには、関係者の皆様の御理解と御協力が是非とも必要です。
本県水産業が儲かる産業として再生を果たし、魅力ある産業として次代に引き継がれるよう、私も「対話と協働」を基本に、皆様の声に真摯に耳を傾け、課題の解決に向け全力を尽くしますので、より一層の御理解と御支援をお願い申し上げます。
新しい年が、県民の皆様にとりまして希望に満ちた明るい年となりますよう、 心からお祈り申し上げまして、年頭の御挨拶といたします。
全国漁業協同組合連合会 代表理事会長 服部 郁弘
服部 郁弘
年あけましておめでとうございます。
年頭にあたり、全国の皆様に謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
振りかえれば、国連が定めた「国際協同組合年」であった昨年は、日本の協同組合が連携し、協同組合の発展の促進や社会的認知度の向上を目的とし、各地でさまざまな取り組みが進められました。JFグループにおいても、各県域で他の協同組合と協調した運動により、JFの価値や役割を見つめ直し、その存在意義を社会に大いにアピールできたのではないかと思います。
こうした取り組みによりJFや漁業の理解・認知が社会に浸透する一方で、九州北部豪雨に代表される異常気象、燃油の変わらずの高止まり、福島第一原発事故による風評被害など漁業者には多くの逆風が吹きました。
さらに、年末には再びTPPについて、積極的な取り組み推進が明言されるなど、我々にとって看過できない主張も再び声高にされ始めております。
東日本大震災で被災した地域では、関係者の努力の結果、着実に復興の取り組みが進められておりますが、漁業の真の復活に必要なインフラ整備は未だ十分とは言えない状況にあります。このような状況下、復興への尊い努力を重ねている仲間の歩みが続けられるよう、漁業やJFの価値・役割・機能について国民に十分ご理解をいただき、浜に本当の笑顔が戻るよう、強力な支援を求めて参る所存であります。
また、2013年度水産予算は、前年度を上回る大型の概算要求となりました。足腰の強い水産業の構築を実現し、更なる社会への貢献をはたしていくことこそ、JFグループの責務であり、与えられた役割であろうと考えます。
JF全漁連と致しましても、グループの責務を全うするために、まず役職員一丸となって経営再建計画を早期に達成し、組合員・会員の皆様をはじめ社会からも信頼される組織・事業を実現することを最優先で取り組んで参ります。会員の皆様方におかれましては、引き続きご理解とご協力をお願い申しあげます。
最後に、この一年が皆様方にとりまして良い年でありますよう、また海上安全と一層のご繁栄・ご健勝をお祈り申しあげ、新年のご挨拶と致します。
GREETING