謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は各漁協青壮年部の皆様方をはじめ、系統団体や行政の皆様方には多大なご協力、ご高配を賜り誠にありがとうございました。書面を借りてお礼を申し上げます。本年もより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。
私たち漁青連は、現在の水産業界の厳しい現状を乗り切るため、若い力と知恵を出し合い、漁協・関係団体と協力体制のもと一丸となって邁進し、漁業・漁村の活性化に寄与したいと考えております。そこで研修会の開催等によりリーダーシップのとれる青壮年部員の養成に努めております。
昨年は、8月に九州地区漁青連会長会を宮崎市で開催し、九州地区の各県漁青連会長・役員、本県漁協青壮年部長に加え、全青連の会長・理事及び全国漁業就業者センター南家次長を来賓に迎え総勢35名の参加のもと開催しました。「漁船の安全操業について」と題して、宮崎海上保安部より海難事故の現状や、見張りの徹底やライフジャケット着用の安全対策等について講演をいただきました。
また、11月に開催した研修会では、我々の生産基盤となる海の環境について、宮崎大学の中村先生より『カンムリウミスズメの保護と環境保全について』また、水産試験場の荒武主任研究員より、『宮崎県の海藻と藻場造成について』の講演を頂きました。
中村先生の講演では、門川町のびろう島が世界有数の繁殖地として知られるカンムリウミスズメの生態等についての話があり、カンムリウミスズメを保全しながら人間との共生を図る必要性が話されました。
荒武主任研究員の講演では、本県の海藻と海草の紹介や生活史と、現在の藻場の様子などが説明され、藻場造成の取組みは、漁業者が出来ることを出来る範囲で行うことが大切との話がありました。
これらの講演により、我々水産業の生産基盤となる藻場の保全や、貴重な生物と人間の共生について、漁業者自身が行えることを行える範囲で具体的に今後も活動していくことが重要だと改めて感じたところです。
現在の漁業現場では、漁業者の自助努力だけでは解決できない問題が山積しておりますが、私たち漁協青壮年部員が柔軟な発想と若い力を集結して、本県水産業の発展に努力し、先輩方が残してくださった本県の漁業を後世まで受け継いでいく使命があると思っております。
漁青連及び各漁協青壮年部活動をより一層活性化させ、強固な組織としていくために、今後とも皆様方のご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様のご健康、航海の安全、そして大漁を祈念しまして年頭の挨拶と致します。 |