年頭のごあいさつ
全国共済水産業協同組合連合会 代表理事会長 吉岡 修一
吉岡 修一
年あけましておめでとうございます。皆様方には日頃からJF共済事業にご理解とご尽力を賜り心より感謝申し上げます。年頭にあたり一言ご挨拶を申し上げます。先ず始めに、昨年続発いたしました海難事故により遭難された方々、ご関係者各位、また、大型台風や集中豪雨等の自然災害により被災された皆さまに心からのお悔みとお見舞を申し上げます。今後、海難事故、自然災害が起こらないよう願って止みません。
 さて、わが国経済は、一部に明るい兆しが見えていますが、雇用情勢の悪化や消費の腰折れ、地域経済への資金繰り等、いまだ厳しい状況が続いています。生損保業界にあっては市場縮小に景気低迷が追い討ちをかけ、売上高を示す保険料収入を見ると生保では銀行窓販が全体を押し上げ増収となったものの、損保では2年連続で前年を下回る状況になっています。一方、漁業・漁村においては、水産資源や就業者数の減少、魚価の低迷等の構造的な問題に加え、昨今の資源・原材料価格の乱高下、そして金融危機に端を発する世界的な景気悪化などの影響を受け、さらに厳しさを増しています。
 このため、昨年の10月に開催されたJF全国代表者集会では、今後もJFが組合員の負託に応えるとともに、漁業・漁村の中核として、また、我が国における水産物の安定供給の唯一の担い手として社会に貢献していくため「JFグループ 組織・経営・事業戦略(2010〜2014年度)」を決議し、同内容の実践に不退転の決意で取り組むこととなりました。
 この中で、JF共済においては計画達成に向けた目標管理を徹底し、共済事業寄与率の向上の実践を通じて共済事業量を確保するとともに、保険法等法制対応のための措置や「お客様相談窓口」機能の充実による共済契約者保護の強化、また、新情報システム「まありんねっと」活用による「提案型推進」の促進、組合員全戸推進の展開を通じた共済事業実施体制(基盤)の強化に継続して取り組んでまいります。一方、JF共水連としては共済事業を安定的に運営するために純資産・自己資本の充実をはかり、マネジメント改革の推進やコンプライアンス・リスク管理態勢の整備・強化を含め、万全の態勢で臨んでまいります。
 21年度は「海といっしょに。浜といっしょに。― JF共済3か年計画」の中間年度として重要な年度であり、当計画に掲げた活動基本方針を柱とし、当面の重要課題を踏まえつつ、その具体的施策に取り組むこととし、残る僅かな期間ではありますが、引き続き、各県の推進本部を軸とする漁協活動とJF共水連の緊密な連携のもと、いっそうの運動の強化によって所期の目標達成に向け、総力結集の歩みを続けてまいりたく存じます。
 どうか本年におきましても、JF共済につきまして引き続き皆様の特段のご高配を賜わりますよう、切にお願いを申し上げる次第でございます。最後になりましたが、わが国漁業の明るい未来とJFグループがますます発展することを祈念いたしますとともに、皆様方のますますのご健勝とご活躍を心からお祈り申し上げます。
宮崎県漁業共済組合 組合長理事 児玉 隼人
児玉 隼人
けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、気持ちも新たに新年をお迎えのことと拝察申し上げますと共に、漁業共済(ぎょさい)事業につきましては、平素より温かなご支援とご協力を賜わり深謝申し上げます。
 漁業を取り巻く環境は、水産資源の悪化、魚価の長期低迷、漁業就業者の減少や高齢化に加えて、燃油価格の不安定な動向など、日を追うごとに厳しさを増幅している現状にあります。
 このような状況の中、漁業共済制度は昨年10月で満45周年を迎えまして、平成18年4月から3ヵ年に亘って「浜を守る!ぎょさい総加入運動」を積極的に展開してまいりました。おかげさまで、運動の最終年度にあたる平成20年度は、143億円余の実績を得る事ができました。これは、本県ぎょさい史上最高の引受高でありまして、これもひとえに、皆様方の温かなご理解とご支援の賜物であると、厚く御礼を申し上げます。
 また、国の新事業として発足を見ました積立プラス(漁業経営安定対策事業)につきましては、これまで、対象漁業者等に対する事業内容の説明をひと通り終え、もっか、実践利用に向けた浜回り推進に取り組んでおるところです。
 本事業は、漁業共済事業とともに経営安定のための車の両輪であり、新政権の政策マニフェストに掲げる「個別所得補償制度」との関連性も大きいため、最重要課題として位置づけた上で、仕組みの大幅拡充等につきまして関係先などに対する要望を行うなど、一層の働きかけを実施してまいる所存でございます。
GREETING