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養殖魚は、主力であるカンパチの取り扱いが前年度に比べ伸びている。県外市場向けの活魚出荷が増加したほか、県内量販店や居酒屋向けの『宮崎カンパチ』も出荷量が増えてきている。特に本年度は、東国原知事効果が追い風となり、引き合いが強くなったことや、魚乃里『ぎょれん丸』に併設した活魚施設の運用が寄与している。
しかし、養殖漁家は台風4・5号による被害、さらに昨年からの餌飼料の高騰が響き、厳しい経営を強いられている。そのため本会の冷凍餌料取り扱いも落ち込んでいることから、引き続き安全で安価な餌料確保に努めてまいりたい。
また鮮魚、加工品も『ぎょれん丸』での販売を通じ実績を伸ばしており、知事効果による県外からの引き合いも多いが、天然魚に関しては販売体制の早期確立、加工品については加工業者との強力なアライアンスによるオリジナル商品の開発が望まれる。
養殖種苗は、本年もアジの春仔が不調に終わったが、秋仔に関しては9月に漸く一船出荷し、引き続き10・11月も出荷している。
魚乃里『ぎょれん丸』はオープン以来、来客は計画を上回っている。その観点からすると基本コンセプトに大きな誤りはないと考えられるが、予想以上に経費がかさんだことから、運営体制全般を見直し、経営改善に努めていかなければならない。 |
推進事項 |
- 系統共販体制の確立
- いきいき宮崎のさかなブランド確立推進協議会との連携強化
- 養殖魚類の高品質化及びブランド化の推進
- 活魚・鮮魚、加工品等の取扱推進
- 養殖種苗・餌料、加工原料等の安定供給の推進
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製氷事業は、旋網漁業の資源減少による漁獲不振とかつお漁船の早期北上に伴う地元鮮魚出荷が低調で、氷の需要は漸減傾向にあり年々厳しい経営状況となっている。 このような中、本会としては、製氷工場施設の合理化を図り経営改善に努めているところである。
平成20年度は、諸施設の能力を効率的に稼働し、需給の円滑化に努め漁業者の負託に応えてまいりたい。 |
推進事項 |
- 漁期前適正在庫の保有
- 員内工場間の需給対策
- 合理的運営によるコストの引き下げ
- 工場の保安管理と安全対策
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利用事業は、海上での人命の安全確保のため、膨張式救命いかだ及びGMDSS関連機器の整備を行っている。 従って、点検整備にあたっては技術を錬磨し整備規定を遵守して完全整備に努め、漁船員に対しては緊急時に充分なる対応ができるよう取扱指導を実施してまいりたい。
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推進事項 |
- 完全整備の遵守
- 漁船員に対する取扱指導の徹底
- GMDSS関連機器の点検整備
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