第三に、資源管理・回復の推進です。引き続き、休漁・減船の取組への支援による「資源回復計画」の推進等に取り組みます。また、トド、外来魚、カワウ等による漁業被害の軽減・防止対策を推進するとともに、未利用資源の飼料への活用等による養殖業への支援対策や、河川・湖沼における漁場環境の改善等の内水面漁業振興対策を推進します。また、国際的な資源管理についても、我が国のリーダーシップを発揮しつつ、水産資源の評価や過剰漁獲能力の削減、違法・無報告漁業の取締等の取組を強化します。
第四として、漁港・漁場・漁村の総合的整備、多面的機能の発揮が挙げられます。資源の生産力向上に資する事業を重点的に実施します。また、防災力の強化や生活環境の向上による安全で活力ある漁村づくりを推進するとともに、離島漁業再生の取組を促進します。また、藻場・干潟等の保全活動については、今年度から新たな交付金制度を創設するなど、支援を促進します。
このほか、WTOやFTAをめぐる交渉についても、水産資源の持続的な利用の観点及び我が国漁業・漁村の果たす様々な役割についても配慮しつつ交渉に臨んでまいります。
こうした施策の推進により、我が国水産業及び漁村の更なる発展に努めてまいりますので、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げる次第であります。
最後に、皆様方の御健勝と御活躍を祈念申し上げまして、私の新年のごあいさつとさせていただきます。 |