水産試験場
平成20年度水産試験場研究成果発表会開催 ―研究企画主幹―
頃から水産試験場の試験研究に御協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
水産試験場は、海面を担当する資源部、増殖部、生物利用部の3部と内水面を担当する1分場の体制で、資源部は「漁業の効率化と資源の適正管理のために」、増殖部は「豊かな海づくりのために」、生物利用部は「水産物の安全性と品質向上のために」、小林分場は「内水面の多面的機能の活用のために」をキーワードに試験研究に取り組んでいます。
 
平成21年度の試験研究課題は、20年度に「持続的生産技術開発」に関する研究2課題と「安全で安心して消費できる水産物の安定供給技術の開発」に関する研究5課題、「生態系や環境に配慮した生産技術の開発」に関する研究2課題、計9課題を終了させ、新たに、○主要浮魚類の資源生態に関する研究U、○遺伝標識による高温耐性選抜手法の開発、○チョウザメ効率的種苗生産技術の開発、○漁場浄化複合型養殖技術の開発の4課題を加え、29課題の試験研究を実施しています。
平成20年度に終了しました9課題につきましては、生産者(漁協青壮年部連絡協議会会長、漁村女性連絡協議会)と、消費者、関連業界関係者、関係機関・団体関係者、学識経験者で構成されます宮崎県農政水産部試験研究評価検討委員会等において、これらの試験研究で得られた結果が、現場で求められている成果となっているかの審査を頂きました。
その結果、「ねらいどおりの成果があり活用が期待できるもの」6課題、「現段階では活用できないが継続することで期待できるもの」3課題と評価されました。

当試験場では、これら試験研究で得られた成果を現地研修会や漁業者の皆様方の勉強会、あるいは普及技術員を通して速やかにお知らせして、水産業の推進に活用していただけるよう努めているところです。
また、試験研究の成果を広く御紹介し、関係者の皆様方から御意見を直接いただき、今後の研究の推進に活用することを目的に、標記発表会を毎年開催しております。

今年度は、下記のとおり開催しますので是非、御来場ください。
なお、当日の午前中には、同じ所で第51回青年・女性漁業者交流大会が開催されます。

1. 日時

  平成22年1月25日(月) 午後1時30分から午後3時30分

2. 場 所

  水産会館5階 大会議室

3. 発表者並びに発表課題と概要(内容が一部変更されることがあります)

(1)資源部 主任技師 福田博文

課題名 日向灘におけるゴマサバの資源生態と漁況予測
〜2010年夏期はゴマサバが好漁?〜
概要 2010年に日向灘でゴマサバがどれくらい獲れるのか!? その漁況予測の内容と根拠となる技術について発表します。日向灘におけるゴマサバの資源生態と漁業の関係を解析し,宮崎の水産業にとって重要な魚種であるゴマサバの漁況を予測する技術を開発しました。
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