水産試験場
[ウルメイワシ太平洋南部系群]
予測(平成20年8〜12月) 北薩〜土佐湾
◆来遊量
 北薩〜薩南海域では前年及び過去5年平均を下回る。日向灘〜豊後水道では高水準の前年を下回る。ただし、日向灘では過去5年平均並みか上回り、豊後水道東部では過去20年平均並み。土佐湾では前年並みか前年を下回る。紀伊水道外域では前年を下回り、東部では過去10年平均も下回る。熊野灘では前年を下回る。
◆漁期
 土佐湾の多鈎釣は11月から。他は全期間。
◆魚体
 6〜20cmの当歳歳魚が主体。8月までは20〜23cmの1歳魚も来遊する。
経過(平成20年1〜6月、図3)
◆1〜2月の漁獲量は1,816トン(前年比163%)と好調であったが、3〜5月は54トン(年比7%)と低調に推移し、加入群(当歳魚)が主体となった6月も前年を下回った(前年比34%)。
◆定置網の漁獲サイズは、4月で6〜9cm台、5〜6月で9〜12cm台であった。まき網の漁獲サイズは、6月で8〜12cm台であり、20〜22cm台の漁獲も(2日で48トン)みられた。
[マアジ太平洋系群]
予測(平成20年8〜12月) 北薩〜土佐湾
◆来遊量
 北薩〜薩南海域の0歳魚は低水準の前年を上回り、1歳魚は低水準の前年並みで、全体として前年を上回る。日向灘では低水準の前年を上回る。豊後水道西部では低水準の前年並みか前年を上回り、東部では前年並み。土佐湾では前年を上回る。
◆魚体
 19cm以下(当歳魚)が主体。20〜24cm(1歳魚)も混じる。
経過(平成20年1〜6月、図4)
◆1〜4月は272トンの前年比54%で予測どおり低調に推移したが、5月は436トンとまとまった漁があり、期全体では平年を下回るものの不漁の前年を上回った。
◆まき網の漁獲サイズは、5月が16〜19cm台主体、6月が19〜20cmにモードがみられた。
[サバ類太平洋系群]
予測(平成20年8〜12月) 薩南〜豊後水道
◆来遊量
 マサバは低水準。ゴマサバ0歳魚は前年並〜上回る。1歳魚は、薩南では低水準であった前年並、日向灘〜豊後水道では前年を上回る。2歳魚は前年を下回り低い水準、3歳魚は前年を下回り低い水準。4歳魚は前年を上回るが多くない。サバ類全体としては、薩南〜日向灘では前年、平年を下回り、豊後水道では低水準であった前年並〜上回る。
◆漁期
 期を通じて漁獲される。
◆魚体
 ゴマサバが主な漁獲対象となる。薩南海域では34cm以下(0、1歳魚)。日向灘では30cm 前後以下(0、1歳魚)主体。豊後水道では主に27cm前後(1歳魚)と25cm 以下(当歳魚)。
経過(平成20年1〜6月、図5)
◆日向灘では期を通じてゴマサバ主体となる。3月は1,393トンの漁獲があった(上旬の2日間のみの漁獲)が、それ以外では低調に推移した。
◆まき網の漁獲サイズは、3月が33〜34cm台、5月が34〜35cm台、6月が35cm台にモードがみられ、6月には、マサバは18cm台、ゴマサバは23cm台にモードがみられる当歳魚も漁獲された。
7月の動き(県関係)
10日 県漁連の燃油高騰に対する知事要望(宮崎市)
25日 農林水産統計協会総会(宮崎市)
29日 宮崎県漁港漁場協会通常総会(宮崎市)
FISHERIES EXPERIMENT