漁協経営情報
H19参事会第2回定例会
崎県漁協参事会(会長・黒木政次)は、11月8日(木)、県下漁協参事他22名参加のもと南郷漁協「港の駅めいつ」及び宮崎県立高等水産研修所において、平成19年度第2回定例会を開催した。
 今回の定例会の研修内容としては、南郷漁協「港の駅めいつ」の視察見学及び宮崎県立高等水産研修所の概要及び現況等について研修を行った。

宮崎県立高等水産研修所の概要及び現況等について

説明者 宮崎県立高等水産研修所 所長 山田卓郎 氏
高水研の概要
昭和45年に宮崎県水産講習所が設置され、昭和47年には新たに専攻科を新設し、名称も宮崎県高等水産研修所に改称した。平成9年度からは、現在の県立高等水産研修所として、養成部門の充実や専攻科の充実を行うとともに、漁業者や一般県民を対象とした研修部門も設定した。
 養成部門では、中学卒業者を対象とした本科及び高校卒業者を対象とした専攻科並びに漁業者のスキルアップを行う専攻科短期生を新設し、時代の要請に対応できる漁業就業者の養成を行っている。
 また、研修部門では、漁業者のスキルアップのための無線従事者等の資格取得研修や外国人研修並びに一般県民に漁業への理解を深めるための県民漁業研修を行っている。
高水研修業者の現況
高水研は、昭和45年度の設置以降635人の修業者を輩出しているが、年間の修業者は昭和55年頃の約25人をピークに現在は12〜15人で推移している。修業者の出身は、県南の南郷町、日南市が多かったが、近年は、日向市や川南町など県内全域から入所している。
 現在の修業者の就業状況は、本県主幹漁業であるマグロ延縄、カツオ一本釣り、まき網漁業を中心に県内漁業全般にわたっており、漁協別では川南町漁協所属組合員が多く、全組合員に占める高水研修業者の割合は23%となっている。また、本県全体の漁業就業者においても、40歳未満の若い就業者に占める高水研修業者の割合は約2割となっており、新規漁業就業者の養成機関としての役割は重要となっている。今後とも、時代に即応した新規就業者の養成に努めていく必要がある。
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