水産試験場

イワガキ養殖の特徴

イワガキに限らず、二枚貝等のろ過食性生物は、海水中のプランクトンの他、浮遊している懸濁物を餌として利用するため、増養殖により沿岸域の水質浄化・保全が期待できます。また、作業として定期的な貝掃除は必要ですが、毎日の給餌作業など魚類養殖に比べ労力やコストがかからず、飼料や燃油価格の高騰などの経費増が経営を圧迫している本県漁業の貴重な収入源になりうると考えています。

今後の展開

今回は水産試験場で取り組んでいるイワガキ種苗生産と養殖試験を紹介しましたが、昨年度から始まったばかりで、まだデータ等が不足しています。今後は、種苗生産については生残率の向上、養殖試験については成長や歩留りの調査を行いつつ、効率的な養殖方法を検討していきたいと考えています。いつの日か宮崎で養殖されたイワガキが家庭の食卓や飲食店で食べられる日がくることを楽しみに試験していきたいと思います。
1月の動き(県関係)
7日 宮崎県栽培漁業推進協議会(宮崎市) 28日 第347回海区漁業調整委員会(宮崎市)
8日 中部地区漁業士研修会(宮崎市)    
FISHERIES EXPERIMENT