海幸彦

当組合では、魚市場部、製氷冷凍部(超低温冷蔵庫・製氷工場)、総務部、経理部と、各部で作業を体験してもらいました。
研修初日、(今風に?)腰パンで現れ、周囲はびっくりしたそうです。(実際には、わざと下げて履いていたのではなく、どうやらベルトを忘れたらしく、現場の担当部長と一緒にベルトを買いに行ったそうです)
当初は無口で控えめな様子で、職員の中でも浅野君を見た印象は「パッとしないなぁ」という人が多いようでしたが、とても礼儀正しく自ら進んで挨拶をし、周りとすぐに打ち解けていたようで、どの部署においても、皆が彼の頑張りに大変感心しておりました。
以下各部での様子を紹介致します。

■魚市場部で…

魚市場では、水揚魚の選別、陳列、販売、計算など、一連の作業を体験してもらいました。カツオの水揚では、お父さんが船長を務める第5清龍丸の水揚に立ち会い、漁船に乗って魚倉から水揚や、コンベアでの選別など、とても積極的に楽しんで作業していたようでした。カツオの選別ではカッパを着ないままコンベアの先頭に立って作業してしまったために、ズボンがズブ濡れになってしまった事もあったようです。水揚後、船が桟橋を移動する時に、船上でお父さんと二人並んでいた姿が、周りから見てとてもかっこよく映ったそうです。
マグロ類の販売・入札では、正確且つスピーディーな作業が要求される中、職員並みに札分けをしていたようで、現場の担当部長も感心しておりました。
魚市場での作業は朝が早いにもかかわらず、休むことなく(遅刻は1回だけありましたが…)体力的にきつい作業を一生懸命こなしていました。本人の話では、事務作業よりも円場作業の方が楽しかったらしいです。

■冷凍部で…

製氷工場では、氷洗いや氷切、配達までの作業をしてもらいました。職員のスピーディーな作業の様子を見て、非常に感心されていたようでした。
炎天下の中、汗をかきながら一生懸命に作業をする浅野君の様子に担当次長もとても感心していました。作業の合間に職員達と食べたアイスクリームがとても美味しかったそうです。

■総務部・経理部で…

研修最後の5日間は、事務部門の研修となりましたが「超」が付くほど真面目に宿題に取り組んでいました。
休日には、職員の家でバーベキューをしたり、作業終了後にも宿泊先近くの川で釣りなども楽しんでいたようでした。(釣果はゼロだったらしいですが…)
気仙沼では、美味しいものばかり食べていたようで数キロ太ったそうです。ちなみに、気仙沼で一番美味しかった物は、B級グルメ「気仙沼ホルモン」だそうです。

気仙沼での1ヶ月はとても短かったようで、本人は「もっと長く滞在したかった」と話していました。
最終日、各部を挨拶して回った時に、浅野君からは「卒業後は地元(南郷)漁協に就職し、南郷と気仙沼のパイプ役になりたい」と、力強い挨拶をして行きました。各部の担当部長も、「わずか1ヶ月間でとても成長したように見える。当組合での経験を活かして、今後の浅野君の活躍に期待したい」と話されております。
以上、浅野君の研修期間の様子について報告させていただきます。
気仙沼漁協 総務課 中村
全国漁業協同組合学校についてはコチラ 協力:気仙沼漁協
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