海幸彦
海幸彦インタビュー
北浦まき網組合会長 申栄丸船長 中森秀樹氏

■まき網漁業とは?

まき網は灯りをつけて魚群を集める探索船(灯船)と魚を獲る本船(網船)、魚を港へ運ぶ運搬船が船団を組んでやります。申栄丸は19トンの網船で、漁に出る時は探索船2隻、運搬船2隻で漁をします。
まき網は、魚群を見つけて集めたら、本船が群れを巻くように網を入れ、入れ終わったらすぐに網の底を引き締めて閉じ、引き上げにかかります。各船のチームワークが大事です。

沿岸のまき網漁は毎日出漁する?
天候次第ですが、条件がよければ毎日でも。夕方港を出て、朝方帰ります。漁場は県内の沿岸なので、北浦から遠いところで漁をすれば近くの港に帰ることになります。

夜通しの漁なんですね。
そうですね。乗組員は漁場まで休むこともできるんですが、船長は操船しますから帰港するまでずっとですね。でもいい漁ができて、このくらい値がつくかなと思ってその通り、それ以上になるとやっぱり嬉しい。それが一番のやりがいですね。

月に休みは5日とのことですが、休みの日は何をしていますか?
休みはゆっくりしたいところですが、網の手入れもあるし、船長は船の手入れなど、仕事が結構あります。


どんな魚を獲っているんですか?
アジ、サバ、イワシが主です。北浦灘アジも私たちが獲っています。

漁船から水揚げ作業。獲れたのはイキのいいムロアジ
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