水産試験場
に、「付加価値向上策」については、カサゴが食として持つ特長と機能性について研究しました。
 その結果、カサゴにはコレステロールの減少や疲労回復等に効果があるとされる「タウリン」が豊富に含まれていることが分かり、更に、カサゴは夏季に脂の乗りがよく、旨味成分の遊離アミノ酸が最も多く含まれていることが解明され、カサゴの旬は夏であることが判明しました。これは、偶然にもカサゴの漁期を5月から9月と決めた資源回復計画に合致するものでした。
 この研究の成果を売りに、宮崎県漁業協同組合連合会のぎょれん丸でカサゴフェアーを実施し、活カサゴをPRした結果、今期夏場の単価は、2000円/kg(約2〜5割アップ)まで上昇しました。
図2 タウリンとその他の遊離アミノ酸の季節変化
図3 魚種別タウリンu量の比較
図4 脂質の季節変化
回の受賞は、漁業者の皆様の自主的な資源管理への取り組みと関係団体と行政の協力により、資源回復への兆しが見えたことと、カサゴの新たな販売戦力が実証されたことへの評価であると考えます。この紙面をお借りしまして、資源回復計画に取り組まれる漁業者の皆様を始め、関係者の方々に深く感謝申し上げます。
10月の動き(県関係)
26日 平成19年度宮崎県水産振興祭(宮崎市)
26日 第49回青年・女性漁業者交流大会(宮崎市)
30日 (財)宮崎県水産振興協会理事会(宮崎市)
31日 第9回太平洋広域漁業調整委員会(東京都)
FISHERIES EXPERIMENT