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			  	| はじめに | 
               
                | 海中の森である藻場は、魚介類の産卵・生育の場であり、海水を浄化する機能もあります。ところが、この藻場が衰退し、何年も回復しない現象があります。これを「磯焼け」と呼びます。 磯焼けになると海底は砂漠のような景観となり、磯根資源の減少はもとより、漁業生産にも影響を及ぼします。
 このような中で、漁業者自らを主体とする藻場回復に向けた取組を支援する環境・生態系保全活動支援事業が平成22年度から県内各地で実施されています。今回は延岡市北浦町での漁業者の取組事例をご紹介します。
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			  	| 取組内容 | 
			   
                | 延岡市北浦町にある「ハイの浜」はクロメ(写真1)、ホンダワラ(写真2)、アマモ(写真3)が生育する場ではあるものの、岩礁には植食動物であるウニ類が高密度に生育し、明らかにウニの摂食量が海藻の生産量を上回っている状態でした。 | 
			    
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                | そこで、ウニを駆除することによって、ウニの摂餌量と海藻の生産量とのバランスを取り戻そうとしました。 活動は平成22年11月15日から3日間で漁業者27名でウニ類12万個を除去しました(写真5)。
 すると、あたり一面ウニだらけであった海底からウニがほとんどいなくなりました。
 その後の観察では、平成23年3月にはウニの良好な餌となるフクロノリやクロメの幼体、ワカメなどが確認できました(写真6)。
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