漁政
料理講習会(飯野高校・本庄高校)

成22年1月12日、飯野高校において生活情報科3年生36名に講習を行った。今回はヨコワで挑戦、漬け飯のつけ汁は各班何回も味見しながら好みの味を作った。残ったアラを煮付けにし、漬けの炙りや中落ちの薬味和え、腹身焼きなど存分に魚料理を味わった。
同1月17日、本庄高校においても料理講習会を行い、総合学科フードデザイン選択生18名が参加した。見る分には簡単に思えるが、実際に捌くとなるとなかなか一苦労で、今回は先生にも1本ものの捌きに挑戦していただいた。頑張ってなんとか調理し出来上がったかつおのたたきとかつお飯、カツをおいしそうに頬張る姿がとても印象的だった。
両校とも大きい魚を扱う機会がなかなか無いという生徒がほとんどだったが、悪戦苦闘しながらも楽しく調理し、機会があればまた捌いてみたいという感想が多かった。

黒潮一番地カツオ・シンポジウム
潮一番地カツオ・シンポジウムが1月8日(土)、「日本カツオ学会」(会長 若林良和・愛媛大教授)設立に合わせて高知県黒潮町佐賀の同町総合センターにおいて開催された。
シンポジウムでは、茨城大地域総合研究所の仁平章客員研究員(水産専攻)が「カツオの生態と資源を考える」をテーマに基調講演を行った。仁平研究員は近年の不漁について「(赤道付近など)熱帯海域での巻き網漁の増大によって、産卵適齢期のメスが減り、産卵が不安定になった」と指摘。「今後こういった漁法を続けると、定期的に大不漁を引き起こす危険性がある」と訴えた。
また、カツオの生態や保護方法などについて、パネルディスカッションがあり、本県からは、栄松漁協第88正丸・上牧英雄漁労長がパネリストとして出席され、「近年の漁獲量減少は、外国漁師による巻き網漁の影響が大きい」などの対策を求めた。
カツオは09年、戦後最低の大不漁に見舞われ、漁獲量は前年より約60%減の約2万7000トンだった。同年10月に同町で開かれたフォーラムでの提案をきっかけに宮城県から沖縄県までの全国16市町と研究者12人が参加し学会が発足した。同学会によると、産学官民で特定魚種の学会は日本で初めてという。
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