平成22年10月18日に、東京都三田共用会議所において、水産庁、研究者、関係団体、漁業者約80名が参加し第5回カツオ資源問題検討会が開催され、本会からは船主2名と事務局2名が出席した。
まず、遠洋水研より、WCPFC第6回科学委員会資源評価結果として、我が国近海へのカツオ来遊が悪化している状況を踏まえ、我が国から積極的にデータ提供を行った結果、前回評価よりやや悪化しているものの、まだ持続的水準に留まって。ただし、1操業当たりの漁獲量が下落傾向にあり、また、資源状況が急速に低下してきている。熱帯水域における高水準の漁獲が我が国周辺水域を含む高緯度への回遊減少を引き起こしている可能性が指摘された旨報告があった。
参加各団体から漁模様について現況報告の後、カツオ資源問題に対応するための協調した取組について検討が行われた。全近かつ協からは北緯20度以北の日本周辺の海域で操業する日本漁船の漁業種類別のカツオ年間漁獲量の総量規制を作るよう提案したが、今回の検討会では結論には至らなかった。
資源減少への懸念は全ての団体が認識しており、12月のWCPFCの本会議の動向を踏まえ、今後の対応について検討を続けていくこととなった。
|