漁連情報
商品紹介「干しカンパチ」

健康な魚は旨い

康な魚=旨い魚(病気を薬で治すのではなく、病気にかからない魚を育てる)をコンセプトに創られた「干しカンパチ」をぎょれん丸直売所にて販売しております。
健康魚=安心、旨い。
なぜ、健康な魚作りができるのか?
カンパチ養殖では、餌を与えること(給餌)は養殖業者にとって、最大の腕の見せ所で、この給餌によって魚の優劣の50%以上が決まると言っても過言ではありません。
効率良く魚を成長させると同時に、魚の健康状態をチェックするのも給餌者の大切な仕事です。
いかに魚の気持ちを読み取れるかが勝負なのです。
また、カンパチには何故か通称「ハダムシ」と呼ばれる寄生虫がつきます。
他の魚にも寄生はみられるのですが、定期的に消毒を必要とするのはカンパチだけで、このハダムシはカンパチの体表に付着し、魚のぬめり(体表を覆う粘液)や皮膚を食べるのです。
このハダムシが付着するとカンパチは非常にかゆがり、体をイケスの金網にこすり付けるので、体表が傷つき、その傷から病原菌などが、カンパチの体内に入り弱ってしまいます。
人間には全く害はありませんが、カンパチにとっては大敵なのです。
そのため、カンパチの消毒が必要となります。消毒は通常月1回ほどですが、「干しカンパチ」用のカンパチについては、真水による消毒のみで薬剤は使っていません。また、早めの対処を行うので、夏場で月2〜3回、冬場で月1回行い、品質を管理しています。

ハダムシの駆除方法は3つ。

ハダムシの駆除方法
(1) 真水に3分間漬けこむ方法
(2) 薬を混ぜた海水に5〜10分漬けこむ方法
(3) 餌に薬を混ぜる方法
それぞれに長所・短所があり、一般的に行われるのは(2)の方法で、作業効率がよくコストもそこそこですが、魚にはあまりよくありません。
(3)は労力は非常に少なくてすみますが、コストがかかります。
しかし、この2つの方法は駆除率80%もあれば良い方で、魚のストレスを考えると、駆除率は100%必要なのです。
それを可能にしたのが(1)の方法で、コストもあまりかかりませんし、魚にも無害です。
しかし労力は非常にかかるうえ、大変な設備も必要です。
干しカンパチを製造している丸栄水産では真水での消毒方法を徹底的に効率化し、魚は勿論、人間にとっても安全な真水消毒を創業以来一貫して行っています。
このように養殖魚へのこだわりを持って作っているので美味しい商品を作ることができる正に極上の品、ぎょれん丸でも販売していますので是非一度ご賞味ください。
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