水産試験場

4 仔稚魚飼育試験

 平成23年度は、5月25日に採卵した卵を使用し、仔稚魚飼育試験を行いました。浮上卵約15.5万粒から、約8.7万尾のふ化仔魚が得られ、21日令で約1,000尾を生産しました(表2)
 平成24年度は、5月31日採卵群(1R)と7月4日採卵群(2R)から2回の仔稚魚飼育試験を行いました。1R試験においては、初期餌料の栄養強化量に差をつけた2区の試験区を設定しましたが、成長や生残率に顕著な差は見られませんでした(図4、表2)。2区合計で約1,000尾を生産しました(図5、6)。2R試験については、飼育初期のエアレーションが強すぎたため、ふ化率が低下し、計165尾の生産となりました。

5 今後の対応

 (財)宮崎県水産振興協会においても、平成23年度よりマサバ種苗生産技術開発に取り組みはじめ、本年度には万単位での試験生産に至っているところです。今後は、同協会における種苗量産化の確立に必要な研究支援を行うことで、県内マサバ養殖の経営安定につなげ、ブランド力の向上にも寄与していきたいと考えています。
2月の動き(県関係)
19日 儲かる漁業PJ推進協議会(宮崎市) 26日 第361回海区漁業調整委員会(宮崎市)
27日 第294回内水面漁場管理委員会(宮崎市)    
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