水産試験場

ウルメイワシ

予測(2012年1月〜6月)
◆北薩〜熊野灘(まき網,定置網)
◆来遊量:北薩・薩南海域では前年並。日向灘では前年並か上回る。豊後水道南部、土佐湾では前年を上回る。紀伊水道外域西部では前年並。紀伊水道外域東部では前年を下回る。熊野灘では不漁であった前年並。
◆魚体:南部海域では1 歳魚以上が中心、期の後半には0 歳魚が加入する。

[カタクチイワシ]

経過(2011年8〜12月)
◆漁獲量(まき網)は553トン,前年比517%,平年比 50%であった。
◆まき網では,特異的に豊漁となった2009年(8月は1961年以降で過去最高の漁獲を記録)を除き,当期は閑散期にあたるが,8月は466トンの漁獲があり,2009年を除いた過去5年間平均の6.7倍であった。
◆まき網の漁獲サイズは,8月が11cm台後半から12cm台前半主体で,沿岸発生群(※1)だけではなく,大型成魚群(※2)の漁獲も半分を占めていた。9月以降は聞き取り値であるが,8cm以下の未成魚が主体となっている。
※1 日向灘及び周辺海域のシラスが成長した資源
※2 冬春期を中心に足摺岬以東から日向灘へ来遊する資源
予測(2012年1月〜6月)
◆北薩〜紀伊水道外域(まき網,定置網)
◆来遊量:薩・薩南では前年を上回る。日向灘〜土佐湾では前年並。紀伊水道外域ではまとまった漁獲がない。
◆魚体:10cm〜13cm の1 歳魚および2 歳魚。

[マアジ]

経過(2011年8〜12月)
◆漁獲量(まき網)は1,617トン,前年比658%,平年比291%であった。
◆0歳漁が漁獲対象となるまき網の7月以降の漁獲量は,9月までは25トンで前年比42%,平年比11%であったが,10月は1,157トンの漁獲があり,2005年9月以来の1,000トン/月となった。
◆まき網の漁獲サイズは,10月が15cm,11月が14cm主体であった。
予測(2012年1月〜6月)
◆北薩〜土佐湾(まき網、定置網)
◆来遊量:北薩・薩南海域では1 歳魚主体に前年を下回る。日向灘では1歳魚主体に前年並か上回る。豊後水道南部西側、豊後水道東側ならびに宿毛湾・土佐湾では、主体となる1 歳魚は前年を上回る。いずれも、期の後半には0 歳魚が加わる。
◆魚体:15cm〜22cm の1 歳魚が主体で、期の後半に加わる0 歳魚は13cm 以下。北薩・薩南の2 歳魚は22cm〜26cm。
FISHERIES EXPERIMENT