水産試験場
漁業調査船 みやざき丸(199t)について
めての紹介となりますが、カツオ・ビンナガ漁場などの調査行っているみやざき丸の業務を紹介します。
今回は <海洋観測>についてです。
みやざき丸では年12回の航海中、1日1〜2回海洋観測を行っています。 観測は、CTD観測器を使用して1000mまでの各深度データー及び表層海水の採取、透明度測定、海象観測(表層の海水温度、各水深の潮流、天候等)です。
今回はCTD観測器についてご紹介します。
CTD観測器をウインチを使用して海中へ降ろすことにより各深度の様々なデータを得る事ができます。

1.海洋観測の開始

3.データー回収

CTD観測器を観測深度に投入して行く。 船上へ引き揚げたCTD観測器と船内のパソコンをケーブルで接続し、データを回収保存させる。
   

2.観測中の状況

4.データーの処理

ウインチに設置されたモニターを確認しながら、海中投入するCTD観測器の速度を操作調節して、データーを確実に収集する。 パソコンへ回収したデーターの解析をおこない、データーを水産試験場ホームページへ載せるために送信します。

観測データの一例

CTD観測器では次の事がわかります。
・水深
・水温
・塩分濃度
・溶存酸素量
・クロロフィル量
(植物に含まれる葉緑素の量を調べることで植物プランクトンの量を推測できます)
植物プランクトンは動物プランクトンの餌になり小魚等食物連鎖をとおしマグロ、カツオの食を支えます。

この様に観測で得たデータはその日のうちに、水産試験場のホームページで開示されます。
関係者の皆様、ご活用ください。
水産試験場のホームページ
http://www.suisi.miyazaki.miyazaki.jp/
6月の動き(県関係)
10日 平成21年度九州各県水産主務課長協議会(大分市)
12日 漁業士会総会及び漁業士認定証授与式(宮崎市)
FISHERIES EXPERIMENT