水産試験場
 今年1月に輸送した種苗は、平成19年10月にふ化した平均全長64mmの種苗1,000尾で、約21時間かけ活魚タンク(1トンに970尾収容)とビニール袋酸素封入(10・20・40尾区を設け収容)により途中カーフェリーを利用し、トラックで輸送しました。この輸送分は、輸送時、活魚タンク輸送とビニール袋酸素封入40尾区で若干の死亡あるいは異常遊泳が見られ、現在約800尾を1トン水槽3基で飼育しています。飼育は順調で3月下旬腹鰭切除の標識を施し川南町地先に放流する予定です(図4)。

4.平成20年度の重点課題

 アカアマダイの受け入れについては初めてのことで、特にこのような長時間輸送は経験がなく、不安の中でのスタートでしたが、輸送と稚魚の飼育については、ある程度の目処がたったと考えます。
 平成20年度は、標識放流魚の移動・成長調査と放流方法に重点を置き、調査、研究していきたいと計画しています。
 この中で標識放流魚の移動・成長調査は、市場調査と試験操業がメインとなりますが、採捕報告も重要なデータとなります。昨年12月10日に放流した標識魚については、採捕情報収集ポスターを作成(図5)し、近隣の5漁協に配布しましたが、2月現在、再捕の報告はいただいておりません。この紙上をお借りして、漁業者の方々の協力をお願いするところです。
1月の動き(県関係)
4日 漁業経営安定対策事業全国会議
12日 平成19年度宮崎県水産業・漁村振興協議会(宮崎市)
22日 第323回海区漁業調整委員会(宮崎市)
FISHERIES EXPERIMENT