漁協経営情報
宮崎県1漁協構想推進協議会 第1回総務・財務・指導事業作業部会
崎県1漁協構想推進協議会は、去る8月27日(月)水産会館において、第1回総務・財務・指導事業作業部会を開催した。
 協議会には、当作業部会と、信用事業作業部会、共済事業作業部会、販売事業作業部会、購買事業作業部会の5つの作業部会からなり、県1漁協構想を早急にまとめることとしており、この素案を基に全体会議、幹事会、委員会で審議し、最終組合長会で決定する予定で取り進めている。
 第1回の作業部会では、合併組合の名称、合併組合関係の名称、合併の目的・方法及び日程等合併の基本となる事項について協議検討を行った。
なぜ合併(県1漁協)が必要なのでしょうか。このままでは組合の将来が非常に心配です。
現在の漁業・漁協は大変厳しい状況にあり @組織の危機 A事業の危機 B経営の危機 が叫ばれています。

@組織の危機:組合員の減少と高齢化が急速に進んでいます。

合員は平成18年度で、正組合員3315人、准組合員872人、合計4187人となり、減少と高齢化が急速に進んでいます。
組合員の推移 (単位:人)
  H元 H10 H15 H16 H17 H18
正組合員 5,353 4,078 3,690 3,588 3,472 3,315
准組合員 1,273 1,089 925 911 907 872
合計 6,626 5,167 4,615 4,499 4,379 4,187





30代以下 1,374 655 598 558 527 490
40代 962 794 563 533 492 450
50代 1,386 750 797 772 808 786
60代以上 1,357 1,637 1,495 1,472 1,307 1,355
■資料:組合員数は各組合業務報告書
    正組合員構成はJFマリンバンク宮崎統計資料(信用事業実施組合のみ)

A事業の危機:属人水揚高はピーク時(平成9年/495億円)の7割です。

属人水揚高の推移 (単位:百万円)
  H元 H10 H15 H16 H17 H18
かつお一本釣 12,309 9,441 8,322 9,802 8,303 9,665
まぐろ延縄 16,533 13,922 11,341 11,328 10,169 10,261
旋網 4,129 3,243 2,826 2,613 2,919 2,943
船曵網 950 1,022 1,054 1,045 1,373 880
定置網 1,141 1,118 889 1,001 1,232 1,324
養殖 8,545 11,097 10,295 6,736 8,192 8,643
その他 5,589 4,595 3,408 3,687 3,056 3,181
合計 49,196 44,438 38,135 36,212 35,244 36,897
■資料:漁連統計
人水揚高はピーク時の(平成9年495億円)約7割にまで落ち込んでいます。

B経営の危機:現在、漁協の経営は赤字状態にあります。

協の経営は事業利益段階で、ここ数年連続して赤字状態で推移する厳しい状況が続いています。
赤字補填のため、これまで積み立てられてきた内部留保金が使われており、経営体質は弱まっております。
漁協財務の推移 (単位:百万円.組合)
  H元 H10 H15 H16 H17 H18
事業総利益@ 2,679 2,509 1,955 1,920 1,412 1,593
事業管理費A 1,975 2,235 2,056 2,026 2,001 1,998
事業利益B=@-A 704 274 ▲101 ▲106 ▲589 ▲405
赤字組合数/総組合数 10/27 7/22 15/20 15/20 14/20 12/19
当期利益 648 245 ▲18 10 ▲493 ▲282
■資料:各組合業務報告書
FISHERY MANGEMENT
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