関係機関
6.新たな加工原料の創出技術開発(H25〜27:生物利用部)
介類の資源量が減少傾向にあることに加え、魚離れによる消費の落ち込み等によって魚価が低迷している中、これまで廃棄していた水産加工残渣や、これまで漁獲されても利用されていなかった未利用等資源を有効に活用し、機能性のある有用成分(ゼラチン等)を容易に抽出する技術の開発や同成分を利用した加工品開発等により、廃棄物処理費用の軽減や魚価の安い低利用魚を含め、水産物の付加価値向上による漁家所得向上に取り組みます。
7.県内特産柑橘類の有効利用による海産養殖魚の品質向上技術開発(H25〜27:生物利用部)
リ類は本県の主力養殖魚種であるが、近年の天然ブリの豊漁や過剰な養殖生産量により価格が低迷している。このような中で、ユズ等の柑橘類はその香気成分が養殖魚の刺身における血合肉の変色を遅らせたり、風味を向上させたりすることが知られていることから、ヘベス等本県特産の柑橘類を養殖用飼料に添加することにより、魚種、柑橘類ごとに品質向上効果や成長等への影響を評価し、海産養殖魚の品質向上と商品力の向上に取り組みます。
8.効率的キャビア生産技術開発に関する研究(H22〜26:生物利用部小林分場)
県の内水面養殖業の対象種として、現在、普及に取り組んでいるチョウザメは、その卵の塩蔵品であるキャビアが非常に高価であるものの、キャビアが生産できるまでに長い飼育年月を要することから、養殖飼育生産の効率化が求められています。そこで、効率的に大量にメスを生産する技術やキャビア生産には利用できないオスを出来るだけ早期に分別するための雌雄判別技術など、効率的にキャビアを生産するための技術開発に取り組みます。
9.養成ウナギの成熟環境条件の究明(ウナギの資源生態解明部分のみ)に関する研究(H25〜27:生物利用部小林分場)
年のシラスウナギ漁獲量の減少の一因として、ウナギ資源の減少が喧伝され、禁漁期の設定など全国的に天然ウナギの保護が進められていますが、ウナギの生態については不明な点が多く、また、第5種共同漁業権の増殖義務によるウナギ放流の効果についても十分明らかにされていません。このため、降りウナギを含めた天然ウナギの資源生態を調査するとともに、成鰻放流後の行動生態について明らかにすることで資源の涵養や管理のための知見の収集に取り組みます。
 
の他、水産加工指導センターを活用した6次産業化の取組への支援や魚病指導センター事業での魚病診断や感染症防除対策指導による県下養殖業者への安全・安心な養殖魚づくりに向けた支援を含め、水産試験場の業務や研究テーマは、漁業者をはじめとする関係者の皆様の要望等を技術的に解決することであると考えておりますので、ご要望はもとより、問題点や疑問点については遠慮なく、ご相談等頂ければと思います。
3月の動き(県関係)
11日 水産業・漁村振興協議会 儲かる漁業PJ専門部会(宮崎市)
19日 平成24年度宮崎県水産業・漁村振興協議会(宮崎市)
21日 第362回海区漁業調整委員会(宮崎市)
22日 宮崎県栽培漁業推進協議会(宮崎市)
25日 宮崎県資源管理協議会定例会(宮崎市)
26日 宮崎初かつおフェア2013知事・農政水産部長表敬訪問(宮崎市)
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