去る8月30日火曜日、県水産会館にて、いきいき宮崎のさかなブランド確立推進協議会第一回委員会が15名の委員のうち13名が出席して開催されました。
議題は、二つありまして、一つは平成22年度事業実績並びに収支決算について、二つ目は平成23年度事業計画(案)並びに収支予算(案)についてでありました。
議案は、二件とも全会一致で可決承認にされました。
以下、主なものについて、ご紹介します。
●平成22年度事業実績並びに収支決算について
○重点推進事項
1 消費者に信頼される安全安心な特長ある水産ブランド品づくりについては、
@「みやざき金ふぐ」が新たな水産物ブランド認証第9号となりました。
A新たな水産物ブランドの検討として、県北部会がリッテルホヤについて、引き続き養殖生産体制を確立するための増産に関する取り組みを実施しました。
B水産物ブランド品等の流通状況調査として、福岡市内のデパート売り場等を調査しました。水産加工品の「宮崎チリメン」は店頭にありましたが、鮮魚は玄海灘や五島産などの表示で宮崎産の鮮魚は見かけることができませんでした。また、関係者に「みやざき金ふぐ」の話をしたところ、「やっきり」、「一夜干し」などに強い興味を示され、今後の販路として期待されると思われました。
C既認定ブランド品の生産・販売等の点検として、関係漁協等に現状を把握しました。販売状況は前年に比べ、宮崎カンパチ、ひむか本サバ、宮崎焼酎もろみ漬け(シイラ)、宮崎一口あわび”浦の恵”の4点は販売額が増加しましたが、北浦灘アジ、門川金鱧、宮崎かつおうみっこ節、五ケ瀬ヤマメは販売額の減となっていました。
2 宮崎のさかなの積極的な情報発信については、
@「地産地消」を前面に打ち出した県民への情報発信として、県漁連、漁協直営店が連携して地域独自の「フェア」を実施して、情報発信に努めました。
A県内外の消費者、及び鮮魚店・量販店・料理店等を対象としたPRの展開として、県内外で実施されるイベントやフェアに積極的に参加し、それぞれ旬の魚のPRを行いました。
○収支決算について
1 収入の部では、
@県補助金が9,076,000円、A市町補助金及び県漁連・各漁協支出金等その他の収入が4,709,155円、併せて収入決算額は13,785,155円となりました。予算額に比べ463,155円の増となっています。
2 支出の部では、
@みやざきの水産物ブランド向上事業が6,299,377円、Aみやざきの魚調査検討事業が664,917円、Bみやざきの魚販売確立情報発信事業が6,820,861円、併せて支出決算額は13,785,155円となりました。予算額に比べ463,155円の増となっています。
●平成23年度事業計画(案)並びに収支予算(案)について
第1 基本方針
近年の漁業経営を取り巻く環境は、魚価の低迷や漁獲量の低下、燃油等操業コストの上昇など、厳しい状況にあります。このため、資源管理の推進や経営コストの削減とともに、魚価向上や販路拡大への取組が重要となっています。
これまで、当協議会等ではブランド認証制度等を活用した優れた産品のPRやフェア・商談会への参加等の取組を行い、単価向上や新たな販路の確保等の一定の成果が得られてきているが、「みやざきブランド」を確立するためには、これまでの取組をベースに、より効果的な取組を行っていく必要があります。
このため、平成23年度は、ブランド認証制度等を活用したPRやフェア等の開催について、流通・販売の専門家の活用、農商工業等との連携促進、対象エリアの重点化など、より効果的な取り組みを行うことにより県水産物の認知度・イメージの一層の向上と販路拡大に努め「みやざきブランド」の確立と定着を図るものとします。
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