水産試験場
みやざき丸の業務について紹介
産試験場では、みやざき丸により、高度漁海況情報や衛星情報を活用した漁場予測システムの精度向上や、カツオの資源生態の研究に取り組んでいます。カツオの生態をより詳しく知るため(独)水産総合研究センター遠洋水産研究所と共同して、みやざき丸で標識放流を行いましたが、写真のような手順で釣ったカツオに標識して放流します。
もし、標識のついたカツオを漁獲されたときには、水産試験場までご連絡をお願いします。
@標識をつける魚は、釣獲されたカツオの中で元気でスレのない状態の良いものを選びます。

A魚に傷つかないように1尾ずつ丁寧にカツオの体長を測定します。

B標識はダートダグと言われる、プラスチック製の槍型の標識を使います。この時は、標識は黄色で、柄の部分に標識番号と遠洋水産研究所のロゴマークが入った物を使いました
C体長を測定後、素早く標識をカツオの背鰭付近に装着(突き立て)します。
D 標識を装着したカツオを放流します。(標識は黄色標識番号と遠洋水産研究所のロゴが記載されている)
ころで、カツオは群れ(なぶら)を作ることが知られています。みやざき丸ではカツオを実際に釣って、体重、体長、胃内容物なども調査しますが、今回は調査中に撮影した群れを紹介します。その群れは、様態で、例えば、クジラと一緒に移動する群れは「クジラ付き」と呼ばれ、他には「サメ付き」「木付き」「鳥付き」や、カツオが小魚(餌)を海面に追い込ん摂餌行動に入っている群れ「サラシ(餌持ち)」などがあります。

クジラ付き:クジラと一緒に行動している群れ

鮫付き:ジンベイザメと一緒に泳いで行動している群れ

木付き:流木等の漂流物の下についている群れ下には小魚がたくさんいます

鳥付き:海鳥が水面に浮いてきた小魚(餌)を横取りしようと、小魚の群れの上を舞っていて、漁船はカツオ群の存在を知る一番の手がかりとなります

サラシ(餌持ち):カツオが餌(小魚)を海面に追い込んで摂餌行動に入っている群れ

 
年4月以降、宮崎県は口蹄疫の発生で未曾有の甚大な被害が続いていますが、みやざき丸は、かつお一本釣り漁業をはじめ、漁業現場の第一線で本県漁業の振興に尽力してまいりますので、今後とも、関係者のご支援、ご協力をよろしくお願いします。
「かんばろう 宮崎!」
23日 第342回海区漁業調整委員会
FISHERIES EXPERIMENT