日頃から水産試験場の試験研究に御協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
水産試験場は、海面を担当する資源部、増殖部、生物利用部の3部と内水面を担当する1分場体制で、資源部は「漁業の効率化と資源の適正管理のために」、増殖部は「豊かな海づくりのために」、生物利用部は「水産物の安全性と品質向上のために」、小林分場は「内水面の多面的機能の活用のために」をキーワードに試験研究に取り組んでいます。
平成20年度の試験研究課題は、前年度に「持続的生産技術開発」に関する研究3課題と「安全で安心して消費できる水産物の安定供給技術の開発」に関する研究1課題、「生態系や環境に配慮した生産技術の開発」に関する研究3課題、計7課題を終了させ、新たに、○日向灘に来遊するブリ資源構造・回遊生態の解明、○本県沿岸の海域特性を考慮した藻場造成技術の確立、○未利用資源の製品化技術開発、○魚道の機能改善に関する研究4課題を加え、33課題の試験研究を実施しています。
平成19年度に終了しました7課題につきましては、漁業関係者(漁協青壮年部連絡協議会会長、水産加工業連絡協議会会長)と、消費者代表、学識経験者(宮崎大学農学部教授)で構成されます宮崎県農政水産部試験研究評価検討委員会等において、これらの試験研究で得られた結果が、現場で求められている成果となっているかの審査を頂きました。
その結果、「ねらいどおりの成果があり活用が期待できるもの」6課題、「現段階では活用できないが継続することで期待できるもの」1課題と評価されました。
当試験場では、これら試験研究で得られた成果を現地研修会や漁業者の皆様方の勉強会、あるいは普及技術員を通して速やかにお知らせして、水産業の推進に活用していただけるよう努めているところです。
また、試験研究の成果を広く御紹介し、関係者の皆様方から御意見を直接いただき、今後の研究の推進に活用することを目的に、標記発表会を毎年開催しております。 |