水産宮崎 No.590 [漁政] 2008.12.01発行

漁業就業者の減少は新鮮で安全な水産物の供給を行う漁業と漁村の活力を低下させることから、国・県及び関係団体は担い手育成支援対策に取り組んでおり、本県では漁業後継者の確保を目的として「漁村・漁業体験短期研修事業」を実施しています。この事業は、U・Iターン者を漁業地域に受入れるきっかけ作りとしては始められました。研修は、今年度で8年目になりますが、毎年、県内外からの問い合わせが相次ぎ、漁業への関心の高まりが感じられます。
　今回の研修では、12月1日～5日の5日間、（有）神代丸水産（JF日向市）での定置漁業に、宮崎市、大阪府、千葉県から3名が参加され、神代丸水産の皆様より網作業から漁獲物の選別まで丁寧な指導をしていただきました。また、作業の合間や作業終了後のミーティング時に色々とお話しを聞けたことで、漁業の厳しさや人柄の温かさを感じることができました。
　また、漁協職員の皆様からも漁業経営や組織・地域活動等について多くのアドバイスをいただく事ができ、短期間でありましたが充実した研修となりました。書面をお借りして御礼申し上げます。