今回遠藤さんが体験したのは、トビウオ延縄漁業。早朝3時半に出航し、約3時間かけて漁場に着くと、日の出と同時に縄を入れ、それから20〜30分待って縄を揚げます。大漁とはいかないものの、次々に上がるトビウオやシイラを目の当たりにして、遠藤さんは感動を覚えた様子でした。
実際に漁業を体験した感想を聞くと、「心配していた船酔いは無く、肉体労働にもさほど問題はないと感じたが、漁場まで凍える船上で3時間、何もせずにじっと待っているのは辛かった」と遠藤さん。なにも魚を釣るだけが、漁師の仕事ではないのです。船で何時間もかけて漁場まで行くのもまた仕事であり、帰港してからも縄の整理やエサ付けといった陸での作業が待っています。漁業の辛い部分も、面白い部分も、この3泊4日の研修で体感してもらえたのではないでしょうか。
はじめは宮崎を選んだのは、たまたま研修を行っていたから、という簡単な理由だったようですが、研修を終えて「指導してくださった津田さんをはじめ、宮崎の方々は心の温かい人ばかり。本当に親切にしていただきました。まだ実際に漁業に就くかどうか、就けるかどうかということはわからないけど、やるのならば宮崎が一番理想的ですね」と語ってくれました。 |