水産試験場

表2 CO2を用いた活け締め方法改善試験の試験区設定

試験
区名
前処理条件 水氷浸漬条件
CO2添加海水
浸漬の有無
CO2添加海水
調理方法
浸漬
時間
水氷調理
方法
CO2添加の有無 CO2添加方法 浸漬
時間
対照区 - - 海水に同量の真水氷を添加して調理 - 20分
CO2
1区
海水にマイクロバブル混合装置を用いてCO2を添加pHを5.0に調整 魚が沈静化するまで行う

水氷にマイクロバブル混合装置を用いてCO2を添加pHを5.0に調整

20分
CO2
2区
- - - 20分
表3 各試験区の活け締めに使用した海水の水質及び沈静化時間
試験区 試験に使用した
海水の水質
沈静化
時間*1
即殺方法
DO(mg/L) pH
対照区 8.67 8.46 7:28 海水氷20分間浸漬
CO2
1区
0.68 5.00 5:27 CO2添加海水に沈静化*1するまで
CO2
2区
0.68 5.00 3:13 CO2添加海水氷に20分間浸漬

図6 各試験区の肉色及び魚肉の硬さ
※CO21区とCO22区の間に差が認められた。

6 マアジ蓄養・出荷マニュアルの作成

以上の結果を取りまとめ、図7のとおり、@漁獲から蓄養まで、A水揚げ、B箱詰め・輸送保管で構成された「マアジ蓄養・出荷マニュアル」を作成し、県機関、県内漁協等の関係機関に配布いたしました。今回のマニュアルにつきましては、まき網で漁獲されたマアジを蓄養・出荷するという形で取りまとめましたが、各細目毎では他漁法・他魚種に活用が期待できるものもありますので、本技術に関しましてご興味・ご関心を持たれた方は、水産試験場にご相談ください。

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