水産試験場
カタクチイワシの鮮度保持について −生物利用部−
国的にカタクチイワシが多く漁獲されており、その有効活用を図るための研究が(独)水産総合研究センター中央水産研究所(担当:石田主任研究員)を中心に進められております。水産試験場も、宮崎大学とともに養殖用餌に関する分野で参加し、その一部は報告したところです。(下図はカタクチイワシ有効活用研究の概要)
 今回は、カタクチイワシを有効利用するにあたり、漁獲直後の鮮度保持はどうなっているのか、県内小型まき網漁船で漁獲された魚について若干の知見が得られましたので、中央水産研究所の成果を基に報告します。
 宮崎での実験は、19年7月から9月の期間、まき網運搬船の魚槽に自記式温度計を設置して調べました。船橋下の、深さ168cmの容積7m3の魚槽に、温度計を魚槽底から、27cm(下層)、88cm(中層)、129cm(上層)の場所に設置し、実際の操業時の運搬船への漁獲物積込み直前から水揚げまでの水温の変化をみました。
 図は19年9月13日の例示で、魚を積み込後、魚槽内を攪拌せずに運搬し、約4時間で水揚げしました。その結果、魚のある魚槽底部(下層)の水温は15度、魚がない上層の氷水層の水温約2度となり、漁獲物に対して氷の効果はありませんでした。
 ところで、魚の鮮度指標には、K値などが使われますが、pHも一つの指標となります。モデル的に蓄養した魚の保存温度(水氷)とpHの関係を見ると、0度保存がpHの低下が少ないことわかります。
 冷やすことは鮮度保持に良いのはごく当たり前のことですが、このような事例をみると確実に漁獲物を保冷できているかというと疑問がでてくるところです。
 既に、魚槽を冷却する機器類も商品化されておりますが、船上という条件を考慮しつつ、漁獲後できるだけ早く0度付近まで冷やす簡単な工夫の検討も必要と考えております。
8月の動き(県関係)
7日 燃油高騰水産業緊急対策に関わる説明会(宮崎市)
19日 宮崎海区漁業調整委員会辞令交付式(宮崎市)
19日 宮崎海区漁業調整委員会(宮崎市)
26日 宮崎県農政水産部技術調整会議 本会議(宮崎市)
FISHERIES EXPERIMENT