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- 今年5月実習航海出港風景(油津港)
- 漁業実習(5月22日 本州東方海域)
- 教官との食事(午後5時の夕食)
- 機関実習
- 作業合間の1枚
- 最後の水揚げ作業(清水港にて)
みやざき丸では、年間12回に及ぶカツオ、ビンナガの資源調査の他、日向灘沖合観測、取締り等、洋上での種々の業務を行っています。今回は、みやざき丸での県立高等水産研修所の実習航海について、ご紹介します。
実習航海は5月と9月の年2回実施します。
5月の実習航海はゴールデンウイーク明けからみやざき丸の本州東方沖カツオ・ビンナガ資源調査航海と合わせて行われ、専攻科生が対象となります。実習内容はカツオ、ビンナガの一本釣り漁業、操船訓練、機関実習、海洋観測、漁場調査などです。
この航海はみやざき丸にとって一年の中でも重要かつ作業に追われる航海であり、その分、実習できる作業も多くなります。時化も多く、カツオよりひとまわり大きいビンナガも釣り、漁獲量も多いので、研修生はヘトヘトになります。操業時は慌しくなり、時には厳しい言葉も飛び交う中、船員の指示で動かなくてはなりません。周囲の状況の把握も必要で、そんな中、研修生達は船や漁業について身を持って知り、心身ともに鍛えられていきます。
一方、9月の実習航海は本科生、専攻科生が対象になります。実習内容は5月の実習航海とほぼ同じですが、漁業実習では一本釣り漁業の他、底魚を対象とした漁業や航海途中での水産施設の見学など、研修所と協議の上、さまざまな内容を盛り込み、多くの経験を積むことができる実習となっています。
・沖での携帯も通じないテレビも見れない生活
・見ず知らずの大人ばかりの集団生活
・揺れる船、景色は水平線だけの生活
・使える水が限られる生活
・漁労に明け暮れる生活
何れも話は聞いていても実感は無く、若い実習生にとって衝撃の体験でしょう。
期間中、研修生たちは、みやざき丸船員と寝食を共にし、魚を釣り、当直に立ち、掃除等様々な作業を通して、陸の上とまるで違う生活を過ごし漁業の世界に馴染んでいきます。
さて、今回の実習航海は、みやざき丸の第2次と第3次航海に合わせて4名の専攻科生が乗船し、5月8日に油津港を出港、5月25日に静岡県清水港に帰港する日程で行われました。調査漁場は豆南から本州東方海域で、今回、好漁場を見つけ、カツオをメインに14トンを漁獲、研修生にとっては大変充実した実習になったのではと思います。
残る9月の実習航海は9月上旬、九州西方の実習航海を予定しています。この航海では、難所であり、日本の海上交通の要の一つでもある関門海峡を研修生に説明しながら航行するというのが、新しい目玉の一つとしてあるようです。
これまでにみやざき丸には数多くの県立高等水産研修所の研修生が実習で乗り込み、現在、その研修生の多くが大海原で活躍しています。
水産業を取り巻く環境は厳しいものがありますが、明日の宮崎の水産業を切り拓くためには、漁をしてくれる次世代の漁業従事者が必要です。
みやざき丸での実習航海の経験が、少しでも、そんな若者達の背中を押すお役に立てればと、みやざき丸船員一同心から願っております。
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