水産試験場

[ウルメイワシ]

経過(2008年8月〜12月)
◆まき網による漁獲量は2,711トン(前年比42%,平年比71%)。
◆まき網による漁獲は8月に1,767トンの好漁がみられたが,9月以降の漁況は低調に推移し,各月で前年・平年を下回った。
◆まき網の漁獲サイズは,8月は17cmにモード,9月は15cmと17cmにモード,10月は18〜19cmにモードがみられ,豊漁だった2006年・2007年の多獲月にみられたモードの小さい群は今期殆どみられなかった。
予測(2009年1月〜6月)
◆北薩〜土佐湾(まき網,定置網等)
◆来遊量:北薩〜薩南では低水準の前年を上回り過去5年平均並み。日向灘では前年を下回る。豊後水道〜土佐湾では前年並みか前年を下回る。紀伊水道外域では低水準。熊野灘では過去10年平均を上回り前年並み。
◆漁期:土佐湾の多鈎釣は4月まで。他は全期間。
◆魚体:16〜23cm(1歳魚)が主体。4月以降は14cm以下(0歳魚)も来遊する。

[カタクチイワシ]

経過(2008年8月〜12月)
◆まき網による漁獲量は73トン(前年比10%,平年比8%)。
◆まき網による8月以降の漁況は低調に推移し,全ての月で前年・平年を下回った。
◆8月以降は測定なし。聞き取り調査では10cm未満主体であった。
予測(2009年1月〜6月)
◆北薩〜紀伊水道外域(まき網,定置網)
◆来遊量:北薩〜豊後水道では不漁で前年並みか前年を下回る。土佐湾から紀伊水道外域ではまとまった漁獲がない。
◆漁期:全期間。
◆魚体:10〜12cm の1 歳魚主体。
FISHERIES EXPERIMENT