自然豊かな田舎で生活がしたい―。それが、都会で生まれ育った岡峰さんが宮崎の漁業に興味を抱いた第一の理由でした。田舎暮らしを始めるための第一歩と思い、参加した東京でのセミナーで、宮崎県が漁業の体験研修を行っていることを知ります。温暖な土地での田舎暮らしを夢見ており、釣りが趣味で地元でもよくフライフィッシングなどを楽しんでいた岡峰さんにとって、この研修はまたとない絶好の機会となりした。
今回、岡峰さんが体験したのは大型定置網漁。早朝3時過ぎには出港し、海上での漁労作業を行います。初めのうちは寒さと眠気、そして漁船に乗るのは初めてだったという岡峰さんにとっては船酔いとの戦いに苦労したようです。しかし毎日乗り続けるうちに、これも克服して漁を楽しめるようになったといいます。帰港してからは東水産の船員の方々に指導を受けながらロープ結びなどの作業も行い、漁村での5日間で漁師の仕事を一通り体験して頂きました。
岡峰さんの考えとしては今後、漁業をメインとして生活するのではなく、ペンションなどの経営を行いながら、小さな船を使った観光としての漁をプラスするといった形で今回の経験を活かしたいとのことでした。自然を相手にした商売に挑戦しようという岡峰さんにとって、漁村での生活、漁業という仕事を肌で体感できるこの研修での経験は、大いに役立てて頂けるのではないでしょうか。 |