年頭のごあいさつ
全国漁業共済組合連合会 会長理事 西田 晴征
全国漁業共済組合連合会 会長理事 西田 晴征

「ぎょさい」で安心 「ぷらす」で万全

国の漁村の皆様、明けましておめでとうございます。
新春にあたり、皆様の本年のご多幸を心よりご祈念申し上げます。
 昨年を振り返りますと、さんま、さけ、するめいかの記録的な不漁、赤潮による養殖業への被害、大型台風による定置漁業や養殖業への被害など漁業経営を脅かす事象が多数発生し、自然の脅威と漁業経営のセーフティ―ネットとしての「ぎょさい」と「積立ぷらす」の果たすべき役割の重要性を改めて認識する年となりました。
 このようななか国は、昨年の4月28日に、平成29年から5年間の新たな「水産基本計画」を閣議決定し、資源管理・漁業収入安定対策に加入する担い手を、効率的かつ安定的な漁業経営体として経営施策を重点化していくこと等を示すとともに、漁業共済制度については、漁業者ニーズへの対応や国による保険の適切な運用等により制度の安定的な運営を確保していくことを明らかにしており、「ぎょさい」と「積立ぷらす」は、災害対策、収入安定対策、担い手対策の一環として漁業経営の安定を担う重要な事業と位置付けられております。
 こうした状況を踏まえ、私ども共済団体では、平成29年4月から向こう3年間、「『ぎょさい』で安心『ぷらす』で万全」を合い言葉に新運動「ぎょさい普及推進全国運動」を展開し、未加入対象金額の半減を目途に、@未加入漁協・未加入主幹漁業の確実な解消、A継続契約における契約割合の引上げ、B漁業施設共済の加入促進を運動の目標に掲げ、1年目となる平成29年度は、「ぎょさい」で共済金額6,346億円、「積立ぷらす」で漁業者積立金額231億円、加入率82%を推進目標に設定し、その達成に向けて取り組んでいるところです。
 新年を迎え、この一年が災害のない豊漁・豊作の年となることを祈念するとともに、「ぎょさい」と「積立ぷらす」が万が一の備えとして漁業経営をサポートできるよう、漁業共済団体一丸となって漁業者の方々への事業の周知、加入推進に努めて参りますので、本年も皆様の変わらぬご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
GREETING