一人ひとりの笑顔のために
平成30年の年頭にあたり、浜の皆様に謹んで新春のお慶びを申し上げます。
また、JF役職員、関係者の皆さまには、日頃からJF共済の事業活動につきまして、多大なるご支援を賜わり心からお礼申し上げます。
はじめに、昨年の台風、豪雨等の自然災害により被害に遭われた全国各地の漁業関係者および地域住民の皆様に対し、衷心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈りいたします。
さて、JF共済を取り巻く情勢は、北朝鮮問題、不透明な国際状況、マイナス金利の継続、自然災害の多発・大型化、また、漁業従事者の減少・高齢化など、相変わらず厳しい状況が続いています。このような状況下、漁協系統では、「漁業の再生」、「水産日本の復活」を柱とした運動方針を定め、浜プラン、広域浜プランを策定・実行し、「プライドフィッシュ」を展開するなど、また国では水産基本計画において日本漁業の成長産業化への工程を定め、漁業所得向上に向け取むなど、官民あげて漁業構造改革に取り組んでいます。
JF共済は、これら運動・施策に歩調をあわせ、平成29年度を初年度とした3か年計画「一人ひとりの笑顔のために…協同の原点」の運動名称のもと、「JFと組合員との絆を強化し、JF共済の輪を拡大」、「JF・JF共水連が一体となった共済推進体制の整備」、「JF支援態勢およびJF共済の健全性・信頼性の強化」、「元気で活力ある漁村・地域づくりを支援」の各施策に取り組んでいます。
これらの取組みを通じて、前3か年計画から引き継いだ課題であります保有契約量の減少傾向に歯止めをかけるための共済事業量の確保に向け、組合員・地域住民一人ひとりの実態に応じた保障を提供することを目的とする全戸訪問活動や保障点検活動を展開し、組合員・地域住民の負託に応えてまいります。
また、継続的・安定的な事業基盤を確立するためJF共済事業の健全性強化に取り組み、支払余力(いわゆる「ソルベンシー・マージン」)比率は1318.3%(28年度末)を確保することができました。今後も、一層の健全性強化に取り組むとともに、ご利用者ニーズにあった保障制度の提供に努めてまいります。
JF共済は協同組合運動に根ざしたJFの主要事業として、海に生き、浜に生活する組合員・地域住民の「暮らしの保障」に万全を期すことを通じて、美しい海と漁業を守り、豊かに安心して暮らすことのできる魅力ある漁村・地域づくりに貢献することをめざします。
これからも、このJF共済の理念のもと、組合員・利用者の皆さまに「安心」と「満足」をお届けできるよう努めてまいりますので、引き続きご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。 |