平成28年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。
当漁業信用基金協会の業務運営につきましては、常日頃格別のご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
本会は設立以来62年を経過いたしましたが、この間の保証累計額は807億円に達し、本県水産金融の円滑化に貢献することができましたことは、地方公共団体並びに関係機関のご指導・ご援助と会員各位のご協力によるものと深く感謝申し上げます。
さて、ご承知の通り、中小漁業者等の資金繰りを円滑にすることを目的に、平成21年度と平成22年度の2カ年事業として漁業緊急保証対策が実施され、本会では負債乗換資金を主として46億円の保証を行い、漁業者の支払条件の緩和及び金融機関の債権保全に努めて参りました。
しかしながら、漁業者及び漁船隻数の減少傾向は続いていることから、国ではこれに歯止めをかけ水産振興を図るためには更なる金融の円滑化が必要であり、そのためには漁業信用基金協会の財務基盤及び組織体制の強化が重要であるとして、水産庁より各県知事あてに平成26年11月20日付で〔漁業信用基金協会の広域合併の取組の推進について〕文書が発出されました。
合併の時期については平成29年4月と平成31年4月の2回に分けて行われる予定であり、合併に参加するかどうかは各県協会の会員の皆様の判断によりますが、本会としましては、将来的にも安定的かつ継続して浜の漁業金融を支えていくための財務基盤の安定化、また、自然災害等に対応できる協会組織の再構築は必要という認識から、平成29年4月の合併に向けて検討しております。
会員の皆様のご理解をお願い致します。
年頭にあたりまして、皆様のご健勝と操業の安全、豊漁をお祈り申し上げ新年の挨拶といたします。 |