年頭のごあいさつ
全国共済水産業協同組合連合会 代表理事会長 鎌田 光夫
全国共済水産業協同組合連合会 代表理事会長 鎌田 光夫

3か年計画最終年度に向けて

けましておめでとうございます。年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
はじめにJF役職員、関係者の皆様には、日頃からJF共済の普及推進活動に熱心にお取り組みいただき心よりお礼を申し上げます。
さて、JF共済を取り巻く情勢は、このところの主要魚種における漁獲量の減少と長期にわたる魚価安、原発事故による風評被害、また大筋で合意したTPPへの対応等、依然として深刻な課題が山積しています。
こうした厳しい環境ではありますが、私たちには海に生き、浜に生活する組合員・地域住民の「暮らしの保障」に万全を期すことを通じて、美しい海と漁業を守り、豊かに安心して暮らすことのできる魅力ある漁村・地域づくりに貢献する使命と役割があります。
このため、JF共済では平成26年度を初年度とするJF共済3か年計画に掲げた、@組合員等利用者ニーズに対応した保障提供、A東日本大震災被災JFの復興支援、B万全な共済実施体制の確立、C元気で活力のある漁村・地域づくりの支援、といった主要施策を着実に実行し、JF共済事業の健全性強化をはかることとしています。
また、基幹事業種目であるチョコーについては保有契約量の減少傾向に歯止めをかけることを目的として、共済事業量目標を設定しこれを実践することにより、継続的かつ安定的な事業基盤を確立し、JF共済事業の健全性強化を図っていくこととしています。
平成28年度は3か年計画の最終年度ですが、推進本部を中心にJFと一体となり、全戸訪問を基調とする保障点検活動とチョコーの純新規契約の加入促進運動をすすめ、同計画に掲げた目標の必達に向けて積極的に取り組んでまいる所存です。
いっぽう、JF共水連では平成24年度から3か年にわたる増資計画を実行し、非常に厳しい事業環境にもかかわらず、38億円を超える増資のお引受をいただき、さらには、各準備金の充実強化を行い、900%を超えるソルベンシー・マージン比率を確保することができました。
加えて、一昨年の7月からJF系統方針として、2年間限定で行っている漁業者年金の「一括払制度」の選択状況は、JFにおけるきめ細かな個別ご案内が奏功し対象者の約58%(27.10末)の方が選択されています。併せて皆様方のご理解とご尽力に、厚くお礼を申し上げます。
今後も一層の経営の健全性・信頼性の確保に努め、組合員・地域住民の皆様の負託に応えてまいりたいと存じますので、引き続きご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
全国漁業共済組合連合会 会長理事 西田 晴征
全国漁業共済組合連合会 会長理事 西田 晴征

「ぎょさい」と「積立ぷらす」は漁業経営の大きな支え

国の漁村の皆様、明けましておめでとうございます。
新春にあたり、皆様の本年のご多幸を心より祈念申し上げます。
わが国の漁業・養殖業は、台風、爆弾低気圧等の自然災害や赤潮による漁業被害、資源減少による不漁、燃油・飼料等のコスト高といった問題を抱えています。加えて、TPP交渉合意による関税撤廃等が近い将来実施されると、水産物消費の食肉への移行や水産物価格の下落が進み、さらに厳しい状況になることが懸念されるため、影響を乗り越える強い水産業づくりのための対策が求められています。
このような中、「ぎょさい」と「漁業収入安定対策事業(積立ぷらす)」は、引き続き漁業経営の安定のための国の重要な施策として位置づけられています。ぎょさい団体では普及推進全国運動「しっかり加入で安心経営」を展開し、行政庁や漁業関係団体と連携しつつ、組織を挙げて「ぎょさい」と「積立ぷらす」のより一層の浸透・定着を目指して取り組んでいるところです。
その結果、平成26年度の加入実績は共済金額で5,516億円となり、制度創設以来最高の実績を更新することができました。このような成果を上げることができましたのも、漁業に携わる皆様のご理解と関係各位のご支援ご協力の賜物であり、心より御礼を申し上げます。
また、平成27年度上半期の実績も、共済金額3,239億円(前年度同期比202億円増)となりました。引き続き、平成27年度の全国目標である共済金額5,913億円、漁業者積立金額200億円、加入率77%の達成に向け、加入推進に邁進して参ります。
平成28年は「しっかり加入で安心経営」運動の最終年度になりますので、全ての漁業者が「ぎょさい」に積極的に加入し、「積立ぷらす」を利用することにより、将来に亘って安心して漁業経営を継続できるよう、未加入の解消及び既契約者の補償力の充実を目指すという運動目標の達成に向け、加入推進に全力を挙げて取り組んで参ります。
「ぎょさい」と「積立ぷらす」が災害対策・経営安定対策の役割を十分発揮し、漁業経営の大きな支えとなるよう努力して参りますので、本年も皆様のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
GREETING