「ぎょさい」と「積立ぷらす」は漁業経営の大きな支え
全国の漁村の皆様、明けましておめでとうございます。
新春にあたり、皆様の本年のご多幸を心より祈念申し上げます。
わが国の漁業・養殖業は、台風、爆弾低気圧等の自然災害や赤潮による漁業被害、資源減少による不漁、燃油・飼料等のコスト高といった問題を抱えています。加えて、TPP交渉合意による関税撤廃等が近い将来実施されると、水産物消費の食肉への移行や水産物価格の下落が進み、さらに厳しい状況になることが懸念されるため、影響を乗り越える強い水産業づくりのための対策が求められています。
このような中、「ぎょさい」と「漁業収入安定対策事業(積立ぷらす)」は、引き続き漁業経営の安定のための国の重要な施策として位置づけられています。ぎょさい団体では普及推進全国運動「しっかり加入で安心経営」を展開し、行政庁や漁業関係団体と連携しつつ、組織を挙げて「ぎょさい」と「積立ぷらす」のより一層の浸透・定着を目指して取り組んでいるところです。
その結果、平成26年度の加入実績は共済金額で5,516億円となり、制度創設以来最高の実績を更新することができました。このような成果を上げることができましたのも、漁業に携わる皆様のご理解と関係各位のご支援ご協力の賜物であり、心より御礼を申し上げます。
また、平成27年度上半期の実績も、共済金額3,239億円(前年度同期比202億円増)となりました。引き続き、平成27年度の全国目標である共済金額5,913億円、漁業者積立金額200億円、加入率77%の達成に向け、加入推進に邁進して参ります。
平成28年は「しっかり加入で安心経営」運動の最終年度になりますので、全ての漁業者が「ぎょさい」に積極的に加入し、「積立ぷらす」を利用することにより、将来に亘って安心して漁業経営を継続できるよう、未加入の解消及び既契約者の補償力の充実を目指すという運動目標の達成に向け、加入推進に全力を挙げて取り組んで参ります。
「ぎょさい」と「積立ぷらす」が災害対策・経営安定対策の役割を十分発揮し、漁業経営の大きな支えとなるよう努力して参りますので、本年も皆様のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 |