年頭のごあいさつ
全国漁業協同組合連合会 代表理事会長  岸  宏
岸  宏

2015年 年頭のご挨拶

年明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、全国津々浦々でご活躍中の組合員並びにJFグループの皆様に謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
改めて申しあげるまでもなく、漁業を取り巻く情勢が大きく変化している中、JFの原点、役割、使命が今、大きく問われております。
JFの原点は「浜」にあり。「浜」の安定化なくして、JFの健全経営はありません。JFの健全化なくしてJFの役割発揮もありえません。
そのため、我々は昨年11月にJF全国代表者集会を開催しました。そこで「浜の活力再生」、「組織・事業基盤の確立と人づくり」、「漁村活性化に向けたJFグループの役割発揮」の3つの柱とした5か年の運動方針「『水産日本の復活』に向けたJFグループの挑戦」をグループの総意のもと採択し、浜の再生と浜の活力を取り戻すことを誓いました。
浜の活力再生プランを完遂し、浜が自ら変わることが、我々が求める政策の実現につながり、JFの存在が国民に認知され、その負託に応えることになります。 水産日本の復活に向け、本会では昨年より全国的に「プライドフィッシュプロジェクト」を展開し、そして今年はシンガポールに将来のJFグループの輸出拠点となる店舗の開店を予定しています。また、全国の浜々では省燃油型漁業の実践、漁獲物の付加価値向上のための農商工連携、6次産業化などの取組みが拡がっています。
各地でのこうした貴重な取組みがある一方、昨年11月に北京で閣僚会議が開催されたTPPについては、依然として重要な情報の開示がなされておらず予断をゆるさない状況が続いています。我々としてもこれまでの主張のとおり主要品目の関税、漁業補助金の維持を政府・与党に強く求めて参らなければなりません。
全国の組合員並びにグループの皆様におかれましては、その英知と総力を運動方針の実践を通じた水産日本復活への果敢なる挑戦に結集していただきたくお願い申しあげます。
最後になりますが、漁業の豊かな将来を念じつつ、全国各地でご活躍の皆様の操業の安全とご繁栄・ご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。
全国共済水産業協同組合連合会 代表理事会長 鎌 田 光 夫
鎌 田 光 夫

平成27年の年頭にあたり―目標達成を期して-

けましておめでとうございます。
皆様方には、日頃からJF共済の普及推進活動に熱心にお取り組みいただき心よりお礼を申し上げます。年頭にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。
さて、このところの景気後退懸念が高まる中、JF共済を取り巻く環境も、急激な円安による燃油高騰と不安定な魚価状況、原発事故による風評被害、また、TPP参加への不安等、深刻な課題が山積しております。
こうした厳しい環境の中、平成26年度を初年度とするJF共済の新3か年計画がスタートしました。この3か年計画では、とくにチョコーについては保有契約量の減少傾向に歯止めをかけることを目的とした事業量目標を設定しており、この目標の必達をはかるため、@組合員等利用者ニーズに対応した保障提供、A東日本大震災被災JFの復興支援、B万全な共済実施体制の確立、C元気で活力のある漁村・地域づくりの支援、といった主要施策を着実に実行し、JF共済事業の健全性強化をはかることとしております。
このため全国のJFにおかれましても、JFが持つ最大の強みである協同の力を発揮され、全戸訪問を基調とする保障点検活動を展開し、チョコー新医療共済「匠」を前面に打ち出した新規契約の確保等、精力的な共済推進活動に取り組んでいただいているところであります。
いっぽう、JF共水連では平成24年度から3か年の増資計画をすすめているところでありますが、非常に厳しい事業環境の中、これまでに増資目標額の95%以上ものお引受をいただき、さらには、各準備金の充実強化もあって、700%を超えるソルベンシー・マージン比率を確保することができました。
加えて、昨年の7月からJF系統方針として、2年間限定で行っている漁業者年金の「一括払制度」の選択状況は、JFにおけるきめの細かな個別ご案内が奏功し対象者の約55%(26.11末)の方が選択されています。併せて皆様方には特段のご理解とご尽力をいただいておりますことに、厚くお礼を申し上げます。
今後も一層の経営の健全性・信頼性の確保に努め、組合員・利用者の負託に応えてまいりたいと存じますので、皆様方には引き続きご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
GREETING