宮崎県水産試験場漁業調査取締船みやざき丸(199t)は、平成24年4月16日から26日の紀南・豆南海域の第1次調査を皮切りに平成24年度のカツオ・ビンナガの資源来遊調査に取り組んでおります。当該調査も、5月には本州東方海域に、6月下旬には九州西部海域(カツオ調査)に漁場を移しながら、7月12日から19日までの第7次航海を終えたばかりです。
本調査は、近年、カツオやビンナガ等高度回遊性魚類に対する国際的な資源管理が強化される中で、同資源は海況条件による来遊変動が大きく、民間船の漁獲結果だけでは研究資料が不足することから、日本近海の資源生態情報の収集を目的に、広範囲の漁獲調査により資源の回遊状況の把握に努めています。
また、近年の燃油高騰による操業コストの上昇が本県漁業の経営を圧迫していることから、漁場探索範囲の広い近海カツオ一本釣り船等の沖合漁業を手始めに、漁場探索を効率化するために開発を進めている漁場予測システムの予測漁場における漁場形成状況を確認するため、漁獲調査により漁場予測技術の検証を行っております。
なお、これらの調査で得られた漁獲情報については、本県の民間船に対し、各種通信手段(QRY・FAX・衛星電話など)を使用して情報を発信しています。
|