水産試験場
宮崎県においても赤潮を形成する有害・有毒プランクトンについて -増養殖部-

はじめに

さんは赤潮と言われる現象は海の色が変わる(赤くなる)ことをイメージされると思います。この海の色が変わる現象を引き起こしているのが0.01〜0.1mmサイズの小さなプランクトン達です。彼らは環境条件が整えば狭い海域に集中して増殖します。その時出現している種類によっては赤褐色、褐色、緑色、黄緑色・・・と様々な潮色の変化を見せます。そして出現した種によっては重大な漁業被害をもたらす場合があります。
 水産試験場では赤潮による被害の回避や軽減につながるように、過去に赤潮による漁業被害が見られた北浦湾をはじめ,県下養殖場(図1)において、海水の温かい時期(4月〜10月)に赤潮を形成する有害なプランクトンの発生状況を調べる「赤潮調査」を実施しています。
 今回は県内における赤潮発生状況と赤潮が発生したときの対処法を紹介したいと思います。

図1 養殖漁場における赤潮原因プランクトンモニタリング調査実施位置図

FISHERIES EXPERIMENT