水産試験場
赤潮発生状況と漁場環境調査について -増養殖部-

はじめに

産試験場では赤潮による水産物への被害を軽減し、養殖漁場環境の保全や漁場適正利用を進めるため、図1に示す北浦湾をはじめとする県下養殖場において、@赤潮を形成する有害なプランクトンの発生状況を調べる「赤潮調査」、A養殖場の底質を調べる「漁場環境調査」及び「生物モニタリング調査」を実施しています。
 海は私たちと同じように生きています。人間と同じように「メタボリック」(富栄養化、過大な栄養塩量)になっていないか、漁業被害をもたらす赤潮プランクトンの動向に注意しながら、定期的な健康診断(漁場環境調査)を行い、状況に応じて改善しながら利用していくことが重要です。
 今回は県内における赤潮発生状況と平成27年度までの漁場環境調査結果について報告します。

図1 養殖漁場における各種調査実施位置図
FISHERIES EXPERIMENT