水産試験場
図5 類似した受信パターンの個体群の例
図6 類似した受信パターンの個体群における各個体の詳細な受信状況の例
※1月21日0:00〜1:30における各個体の受信機番号1〜3の時系列受信状況
 これらのことから、冬場の低水温期におけるアイゴ成魚は、広範囲の移動は行いにくく、似た移動経路を示すものの、群れでは行動していないと考えられました。また、水温が比較的低く、藻場が形成されやすい湾奥への移動はみられないことが示唆され、この時期の湾奥の藻場への影響は小さいと推察されました。

終わりに

 どの植食性魚類がどの程度藻場に影響を与えるかは地域や時期により異なると考えられるため、各地域の特性を把握した上で、地域に応じた対策の検討が必要と考えています。
 このようなことから、平成28年度より、3地区をモデル地区として、「藻場造成活動最適化のための技術開発」を進めているところであり、本県沿岸の藻場回復の加速化を図りたいと考えています。
6月の動き(県関係)
12日 第6回 宮崎県資源評価委員会(宮崎市)
21日 宮崎県資源管理協議会(宮崎市)
27日 第389回 宮崎海区漁業調整委員会(宮崎市)
FISHERIES EXPERIMENT