水産試験場

みやざき丸の取組

やざき丸はその役割として、カツオやビンナガマグロの漁場調査により得られた情報の随時発信や漁場調査による本システムの検証、また資源調査としてカツオの来遊経路の把握のための電子標識放流(国際漁業資源評価調査等事業)等を行っています(水産宮崎第657号(H26)参照)。それに加えて、みやざき丸の情報発信力強化の一環として、平成26年度に水産試験場から行っていた予測図の情報発信を、平成27年からはみやざき丸で実施できる体制に移行しました。また、当初週1回の情報提供から週2回に回数も増加しました。

インターネットを活用した情報発信へ

水産試験場の漁海況情報提供サイト
「高度漁海況情報サービスシステム」
らに情報提供方法の効率化・迅速化を図るべく、インターネットを活用した方法に切り替えるため、平成28年3月には、従来から水産試験場の漁海況情報提供サイトとして整備していた「高度漁海況情報サービスシステム」内に新規コンテンツとして「近海カツオ一本釣情報」を設けたことにより、4月以降は漁業者が海上で直接HP上から予測図を見れるように整備しました。

今後の展望

後は現在提供している予測図(海面水温と予測漁場)の情報に加え、下層水温、海面高度、塩分等の海況情報の追加や、みやざき丸の漁場調査時の従来の情報発信に加えた、ソナーや魚群探知機等の探査機器による映像情報なども発信できるように検討をしていきたいと考えています。また漁場予測に関しては自動で予測図を作成できる手法への改良を行い、情報提供内容の更なる充実を図りたいと考えています。その上で予測漁場の精度向上について引き続き検証していくことも必要不可欠です。また水産試験場では、日向灘沿岸海域での高精度な海況等の情報発信体制を構築していますが、今回のようなより広域での海況情報等の発信により、本県漁業全体をより広範にカバーできる体制に少しでもつなげていきたいと思います。
6月の動き(県関係)
24日 宮崎県藻場・干潟等保全地域協議会 通常総会(宮崎市)
28日 第387回 海区漁業調整委員会(宮崎市)
FISHERIES EXPERIMENT