水産試験場

図7 平成21〜22年度の藻場(茶色部分)
※図中エリア136は小型海藻、
サンゴ、ソフトコーラル


図8 平成27年度の藻場(白色部分)

4.串間市崎田地区一里崎西側

過去調査では約0.8haの藻場(ホンダワラ類等)が確認されていた(図7エリア137)のに対し、今年度の調査では約2.2ha以上の藻場(ホンダワラ類等)が確認され(図8)、面積の拡大が認められました。

終わりに

今年度、調査地点を選定し面積を測定した藻場では、全箇所で拡大が認められました。また、近隣に新たに藻場が確認された箇所もありました。
これらは、漁業者による藻場造成活動の成果に加え、近年、冬季の水温が低めに推移していることも影響していると考えています。
藻場造成活動は、環境変動の中にあってもタネの供給源である海藻そのものを守るために重要であるとともに、今後冬季水温の低下など、海藻の生育に適した環境に推移した場合に、磯焼け発生以前の状態まで効果的に早期の回復を図る条件として、益々重要になると考えています。
今後も、主体となる漁業者の皆様の取組が成否の鍵をにぎりますので、関係者と一緒に藻場造成活動を支援していきたいと考えています。
6月の動き(県関係)
1日 水産長計の改定に係る意見交換会(宮崎市)
FISHERIES EXPERIMENT