水産試験場
7〜9月 総水揚数量は8月を底に年間で一番低い。魚種組成は7月はビンナガ主体であるが、8、9月はメバチが主体となり、総単価はさらに上昇する。区画収支では、分布域は広いが、ほぼ赤字区画で、さらに遠い漁場では赤字幅が大きい。
10〜12月 総水揚数量は増加するが、10月まで魚種組成主体のメバチは11月からビンナガに変わり、総単価は急降下する。区画収支ではメバチ主体の三陸東沖では黒字幅のやや大きい区画が目立つが、それ以外の海域では赤字区画が多い。

まとめ

14トン階級においては主に、 4〜6月及び10〜12月時期に黒字収支区画での黒字幅が比較的大きく、年間収益を考える上で重要な期間であることがわかります。一方 19トン階級においては、1〜3月及び10〜12月時期で黒字収支区画が多い結果となりました。
総じて、今回の収支分布をみると、当然ながら遠方の漁場に行けばある程度の漁獲は見込めたとしても、燃油経費がかさみ、収益としてみると黒字にならない区画も多い結果が示されました。今後の操業を考える上では、高収益が見込める時期と海域を見据えた操業により、より収支バランスをとることが重要になります。
各船の操業や経営状況の点検に役立てるよう、今後もさらに分析や研究を進めていきたいと考えております。

6月の動き(県関係)
2日 宮崎県藻場干潟等保全協議会 通常総会(宮崎市)
4日 第378回海区漁業調整委員会(宮崎市)
FISHERIES EXPERIMENT