水産試験場
(3)水産系廃棄物の再利用技術の開発〜てげ簡単!魚皮コラーゲンの抽出と活用方法〜
ア 発表者 経営流通部 中西聖代
イ 概 要 一般に魚を加工する際には、廃棄物が全体の4割ほど出てきますが、その廃棄物となる皮には機能性成分であるコラーゲンが多く含まれています。そこで、このコラーゲンをうまく抽出して有効活用するための技術開発に取り組んだので、その結果について報告します。

ゼラチン抽出工程
(4)カワハギ養殖を悩ますレンサ球菌症ワクチンの開発〜カワハギの難病を克服〜
ア 発表者 増養殖部 南 隆之
イ 概 要 養殖カワハギは賞味される肝臓が大きいことから比較的高値で取引きされていますが、夏場の高水温期における死亡が課題であったことから、その主な原因となる感染症に対するワクチン開発に取り組んだので、その結果について報告します。
水産試験場では、その取り組んだ成果や今から取り組む計画が、漁業現場等で本当に必要とされ役に立つものであるかどうかを、関係業界や消費者代表の皆様方の参画を得た「宮崎県農政水産部試験研究評価検討委員会(水産部門)」で毎年審査していただいております。
本年度は、8月6日に開催された委員会において、終了課題12件のうち11件が「ねらいどおりの研究成果が得られ成果の普及及び活用が期待できるもの」との評価をいただきました。
また、下記の平成27年度の新規試験研究計画4件については、それぞれ重要課題であり推進すべきであるとの評価をいただきました。
@ 日向灘海況情報提供システムの開発U
A 沿岸資源に影響を与える海洋環境指標の抽出
B アカアマダイの効果的な資源管理及び資源回復手法の開発
C 効率的キャビア生産技術開発U
今後とも漁業者の皆様方を始め関係者の皆様方からの御意見等をいただくことにより、適切な研究ニーズの把握に努め、現場で真に必要とされる成果を得ることができるよう、職員一同努力してまいりますので、引き続き御支援、御協力をよろしくお願いいたします。
11月の動き(県関係)
20日 第2回儲かる漁業実現PJ推進協議会
FISHERIES EXPERIMENT