水産試験場
日向灘の沿岸資源の評価結果について -資源部-
年度で第4回となる宮崎県資源評価委員会が9月4日、宮崎県企業局県電ホールで開催されました。
資源評価の対象となる魚種(頭足類、甲殻類を含む)は、「宮崎県資源評価委員会における資源評価基準」に基づき選定されますが、水産業における重要性、資源管理の実績、放流等による資源造成、資源水準変化の兆候等の観点から、今年度は新規魚種としてキダイとサバフグを含む19種(キダイとサバフグ以外の17種については再評価)について資源評価が行われました。
今回の評価結果を表1に示します。今回は、新規魚種とは別に、第1回から3回までに評価された魚種の中で特に資源としての重要性や資源の動向に注視する必要がある魚種とその他の魚種に分け、それぞれ重点評価対象魚種と簡易評価魚対象魚種として評価が行われました。
表1 第4回資源評価委員会資源評価結果
種類 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年
1 キダイ B 高位・増加
2 サバフグ B 中位・横ばい
3 アマダイ類 B 低位・減少 B 低位・減少 B 低位・横ばい B 低位・横ばい
4 カサゴ A 中位・横ばい A 中位・横ばい A 中位・横ばい A 中位・横ばい
5 マダイ A 低位・減少 A 低位・横ばい B 中位・横ばい
6 イセエビ C 中位・減少 C 高位・横ばい C 中位・横ばい〜減少 C 低位・横ばい
7 ヒラメ B 中位・減少 B 中位・減少 B 中位・減少 A 低位・減少
8 コウイカ類 B 低位・横ばい B 中位・横ばい B 中位・減少 B 中位・横ばい
9 イサキ B 高位・増加 B 中位・横ばい
10 チダイ C 中位・減少 C 中位・減少 C 中位・減少 B 中位・横ばい
11 キス C 低位・横ばい B 低位・減少 B 低位・横ばい
12 クルマエビ B 低位・減少 B 低位・減少 B 低位・減少
13 サワラ C 高位・横ばい B 高位・増加
14 タチウオ B 中位・減少 B 中位・横ばい B 低位・横ばい
15 エソ類 D -・減少 D -・減少
16 オオニベ B 高位・横ばい B 高位・増加
17 カマス類 C 高位・増加 C 高位・増加
18 ハモ B 高位・増加 B 高位・増加
19 アオリイカ D -・横ばい D -・横ばい

注1) A、B、C、Dは使用した情報の質や量のレベル

注2) 高位、中位、低位は資源レベル

注3) 増加、横ばい、減少は直近5年間の資源量または資源量指標値または漁獲量の推移

ここでは、新規魚種と重点評価魚種についての資源評価結果の概要について示します。
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